PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成21年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

JIS X 0129-1 で規定されるソフトウェアの品質特性のうち,“効率性”の定義はどれか。

選択肢

  1. ア
    指定された条件下で利用するとき,指定された達成水準を維持するソフトウェア製品の能力
  2. イ
    指定された条件の下で利用されるときに,明示的及び暗示的必要性に合致する機能を提供するソフトウェア製品の能力
  3. ウ
    修正のしやすさに関するソフトウェア製品の能力
  4. エ
    明示的な条件の下で,使用する資源の量に対比して適切な性能を提供するソフトウェア製品の能力
解き方のヒントを見る

用語の印象と記述を分けて考える

ソフトウェア品質の用語を学ぶときは、日常の言葉から受ける印象と、学習内容で使われる意味を分けて考えましょう。よく知っている言葉でも、普段の感覚をそのまま当てはめていないか、いったん立ち止まって確認することが大切です。

この問題で問われていること

ここで意識したいのは、用語へのなじみ深さだけを根拠に判断していないかという点です。示された内容を理解する際は、自分が言葉から連想したことを付け足していないかを確かめ、書かれている範囲に沿って考えてみましょう。

視点

言葉から自然に浮かぶイメージと、学習内容で示される意味を区別すると、理解を整理しやすくなります。自分の連想が入り込んでいないか、という一つの視点で振り返りましょう。

確認ポイント

  • 日常的な印象だけで用語を捉えていないか
  • 自分の連想を記述に付け足していないか
  • 記述と自分の思い込みを区別できているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

正解はエです。効率性とは、明示的な条件の下で、使用する資源の量に対比して適切な性能を提供する能力を表す品質特性です。選択肢エの説明がこの定義と一致します。

理由

効率性とは、明示的な条件の下で、使用する資源の量に対比して適切な性能を提供するソフトウェア製品の能力です。選択肢エは、条件、資源の量との対比、適切な性能の提供という定義の内容を述べているため、効率性に該当します。問題文は効率性の定義を尋ねており、この定義を各選択肢と照合して判断します。

比較

アは指定された達成水準を維持する「信頼性」、イは明示的及び暗示的必要性に合致する機能を提供する「機能性」、ウは修正のしやすさに関する「保守性」の定義です。エの「効率性」は、使用する資源の量と提供する性能との関係に着目する点で、これらの品質特性と区別できます。

選択肢ア

これは不正解だよ。指定された条件下で利用するときに、指定された達成水準を維持する能力は「信頼性」の定義です。達成水準の維持に着目した説明であり、使用する資源の量に対比して適切な性能を提供する「効率性」の定義とは異なります。

選択肢イ

これは不正解だよ。明示的及び暗示的必要性に合致する機能を提供する能力は「機能性」の定義です。指定された条件の下で、必要な機能を提供できるかに着目しています。使用する資源の量と提供する性能との関係を評価する「効率性」とは異なります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。修正のしやすさに関する能力は「保守性」の定義です。ソフトウェア製品を修正しやすいかという側面を説明しています。利用時に使用する資源の量に対比して適切な性能を提供できるかを表す「効率性」とは、評価する側面が異なります。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。効率性は、明示的な条件の下で、使用する資源の量に対比して適切な性能を提供する能力です。選択肢エはこの定義を述べています。性能だけを見るのではなく、使用する資源の量との関係で性能の適切さを捉える点が、効率性の特徴です。

学習のポイント

効率性の定義を、信頼性・機能性・保守性の定義と区別して覚えましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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