PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成21年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクトの進捗管理をEVM(Earned Value Management)で行っている。コストが超過せず,納期にも遅れないと予想されるプロジェクトはどれか。ここで,それぞれのプロジェクトの開発の生産性は今までと変わらないものとする。
現在までの実コスト,アーンドバリュー,プランドバリューの推移と位置関係を示す四つのEVM曲線図。
現在までの実コスト,アーンドバリュー,プランドバリューの推移と位置関係を示す四つのEVM曲線図。

選択肢

  1. ア
    図ア
  2. イ
    図イ
  3. ウ
    図ウ
  4. エ
    図エ
解き方のヒントを見る

見通しを考える前提をそろえる

プロジェクトの見通しを考えるときは、判断に使う情報の前提がそろっているかに注目しましょう。与えられた情報を整理し、明示された条件と自分で補った仮定を区別して、根拠の範囲を確かめます。

この問題で問われていること

この問題では、見通しについて判断する前に、その判断がどの条件を前提としているかを意識しましょう。条件が明示されている部分と、読み手の思い込みで補っている部分を分け、与えられた範囲に沿って考えることが大切です。

視点

見通しの検討では、使う情報だけでなく、その情報をどの条件の下で扱うかも意識します。明示された条件と自分の仮定を混ぜず、判断の根拠として使える範囲を整理しましょう。

確認ポイント

  • 判断の前提となる条件を確認したか
  • 明示された条件と自分の仮定を区別したか
  • 与えられていない条件を無意識に補っていないか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

正解はウです。現在時点でEVがPVを上回るため進捗は計画より先行し、ACがEVを下回るためコスト面でも有利です。生産性が変わらないという条件から、コスト超過も納期遅延もないと予想できます。

理由

PVは現在までに完了する予定の作業に対応する予算額、EVは実際に完了した作業に対応する予算額、ACは実際に支出したコストです。EVがPV以上なら進捗は計画以上であり、EVがAC以上なら達成した作業の予算額以内で作業を進めています。図ウでは現在時点でEV>PVかつEV>ACです。生産性が今までと変わらないという設問の条件では、この状態からコスト超過も納期遅延もないと予想できます。

比較

現在時点の大小関係は、図アがAC>EV>PV、図イがAC>PV>EV、図ウがEV>PV>AC、図エがPV>EV>ACです。図アは進捗が先行しているもののコスト超過が予想され、図イはコスト超過と納期遅延の両方が予想されます。図エはACがEVを下回るためコスト面では有利ですが、EVがPVを下回るため納期遅延が予想されます。図エが条件を満たさない理由は、進捗の遅れです。

選択肢ア

これは不正解だよ。図アでは、現在時点でEVがPVを上回り、進捗は計画より先行している。しかし、ACもEVを上回っており、達成した作業の予算額より実際の支出が多い。生産性が変わらないという条件では、コスト超過が予想される。

選択肢イ

これは不正解だよ。図イでは、現在時点でEVがPVを下回り、進捗は計画より遅れている。さらに、ACがEVを上回っており、達成した作業の予算額より実際の支出が多い。生産性が変わらなければ、納期遅延とコスト超過の両方が予想される。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。図ウでは、現在時点でEVがPVを上回り、進捗は計画より先行している。また、ACはEVを下回っており、達成した作業の予算額より少ない支出で作業を進めている。生産性が変わらないなら、コストが超過せず、納期にも遅れないと予想できる。

選択肢エ

これは不正解だよ。図エでは、現在時点でACがEVを下回り、コスト面では有利な状態である。しかし、EVはPVを下回っており、達成した作業量は現在までの計画に届いていない。生産性が変わらなければ納期遅延が予想されるため、設問の条件を満たさない。

学習のポイント

現在時点のEVとPVで進捗を、EVとACでコスト効率を判断する方法を押さえましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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