PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成21年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア66
- イ84
- ウ99
- エ108
解き方のヒントを見る
欠陥検出比率を整理する視点
欠陥検出や比率を扱う問題では、用語が示す対象と集計範囲をそろえ、分子と分母が何を表すかを確認してから、単位や時点の違いを落ち着いて比較します。判断を急がず、定義の対応関係を先に整理することが大切です。
この問題で問われていること
この問題で一つだけ注目するなら、各比率がどの集団・期間・工程を母集団としているかを見極め、同じ条件の指標同士を比較できる状態か確認してください。数字そのものより、比較対象の範囲が対応しているかという点を意識します。
視点
欠陥に関する指標は、検出された件数、対象となる規模、検出の場面など、異なる切り口を組み合わせて表現されます。まず指標の定義と対象範囲を読み分け、比較の前提がそろっているかを整理します。
確認ポイント
- 分子と分母がそれぞれ何を数えているか
- 集計の対象範囲と期間がそろっているか
- 比率の単位や規模の違いを同じ基準で読めるか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
システム全体のバグ数は30件で、コードインスペクションをしない場合の修復時間は30件×5時間=150時間です。実施する場合は、検査時間24時間、検査で発見する27件の修復時間27時間、残る3件の修復時間15時間となり、合計66時間になる。したがって削減時間は150時間−66時間=84時間です。
理由
バグ総数は6、000NCSS÷1、000NCSS×5件=30件。検査をしない場合は30件×5時間=150時間です。検査をする場合、検査時間は6、000NCSS÷1、000NCSS×4時間=24時間、検査で発見するバグは30件×90%=27件、残りは3件となる。
比較
検査を実施した場合の時間は、24時間+27件×1時間+3件×5時間=66時間。削減できる時間は、検査をしない場合との差である150時間−66時間=84時間となる。
選択肢ア
これは不正解だよ。66時間は、コードインスペクションを実施した場合の検査時間とバグ修復時間を合計した値であり、削減時間そのものではない。削減効果を求めるには、検査をしない場合の150時間からこの66時間を差し引く必要がある。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。バグは30件で、検査をしない場合は150時間かかる。検査を行う場合は、検査24時間、検査で発見する27件の修復27時間、残り3件の修復15時間で合計66時間となるため、削減時間は150時間−66時間=84時間である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。公式の条件で計算すると、検査をしない場合は150時間、検査をする場合は66時間であり、その差は84時間になる。99時間は、30件、発見率90%、検査時間24時間、修復時間1時間・5時間を同時に満たす削減結果になっていない。
選択肢エ
これは不正解だよ。108時間は、検査で早期発見した27件について修復時間が1件当たり4時間短縮される分だけを計算した値に相当する。しかし、コードインスペクション自体に24時間かかるため、その時間を含めて比較すると削減時間は84時間となる。
学習のポイント
バグ発見率と検査時間を、修復時間の削減効果と混同しないことが重要です。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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