PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問28

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

生産事業所のシステムを、生産計画などの計画層、作業指示や工程管理・製造管理などの実行層、機械・機器の制御を行う制御層の三つの層に大きく分けたとき、MESが運用される層はどれか。

選択肢

  1. ア
    計画層
  2. イ
    実行層
  3. ウ
    制御層
  4. エ
    計画層・実行層・制御層
解き方のヒントを見る

階層と機能を対応づける視点

製造システムの階層と業務機能を考えるときは、名称の印象だけで判断せず、各要素が担う役割、扱う情報の粒度、時間的な範囲、前後の連携を同じ基準で照らし合わせることが大切です。

この問題で問われていること

確認する観点を、階層の位置と業務機能の役割がどのような関係で結び付くかに絞ります。対象が扱う情報の細かさと判断の範囲を捉え、用語の似ているかどうかではなく、役割の対応関係を整理してください。

視点

階層と機能の対応は、用語の暗記だけでなく、対象が何を目的に、どの範囲の情報を扱い、どのような判断や連携を支えるかという観点で整理します。

確認ポイント

  • 各項目が担う目的と責任の範囲を、問題文の表現に沿って確認する。
  • 扱う情報の粒度や時間的な広がりが、他の項目とどう異なるかを見る。
  • 上下や前後の項目との受け渡しと依存関係が自然につながるかを確認する。
正解と解説を見る

正解

イ

解説

MESは製造実行システムであり、生産計画を受けて現場への作業指示、工程管理、製造管理、進捗や実績の把握などを行う。したがって、三層分類では現場業務を担う実行層に位置付けられる。

理由

MESは、上位の生産計画と、下位の機械・機器の制御との間で、製造現場の作業を管理するシステムです。作業指示、工程の進捗、製造実績、品質などを扱うため、実行層で運用される。

比較

計画層は生産計画などの立案を担当し、制御層は機械・機器を直接制御する。MESはこれらの機能そのものではなく、計画に基づく現場作業の実行と管理を担う点が重要です。

選択肢ア

これは不正解だよ。計画層は、生産量や納期などを基に生産計画を立案する役割を担う。MESは計画を作成することが中心ではなく、計画に基づく作業指示、工程の進捗、製造実績などを現場で管理するシステムなので、この層には該当しない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。MESは製造実行システムであり、生産計画に従った作業指示、工程管理、製造管理、進捗や実績の把握を行う。これらは製造現場の作業を実行・管理する機能なので、三層分類では実行層に位置付けられる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。制御層は、センサやコントローラなどを通じて機械・機器を直接動作させる役割を担う。MESは設備の動作を直接制御する仕組みではなく、現場の作業手順や工程、製造実績を管理するため、この層ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。三層は役割を分けて整理されており、計画層は計画の立案、実行層は現場作業の管理、制御層は機械・機器の直接制御を担当する。MESの主な機能は現場の製造実行管理であるため、三層すべてに該当するとはいえない。

学習のポイント

計画を立てる機能、現場を実行管理する機能、設備を直接制御する機能の違いを区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問28(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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