PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ
令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア会計、人事、製造、購買、在庫管理、販売などの企業の業務プロセスを一元管理することによって、業務の効率化や経営資源の全体最適を図る手法
- イ企業の業務プロセス、システム化要求などのニーズと、ソフトウェアパッケージの機能性がどれだけ適合し、どれだけかい離しているかを分析する手法
- ウ業務プロセスの問題点を洗い出して、目標設定、実行、チェック、修正行動のマネジメントサイクルを適用し、継続的な改善を図る手法
- エ利用者の視点から業務システムの機能を幾つかの独立した部品に分けることによって、業務プロセスとの対応付けや他ソフトウェアとの連携を容易にする手法
解き方のヒントを見る
概念を整理する一つの視点
SOAに関する選択肢を読むときは、個別の用語や印象で判断せず、説明がどの対象を単位にし、どの関係を述べているかという観点に絞って整理しましょう。
この問題で問われていること
各選択肢について、説明の主語・対象・関係性を読み取り、同じ観点で比較できるかを確認してください。知識の断片ではなく、記述の組み立てに注目します。
視点
概念を整理するときは、まず説明の対象を区切り、次に対象同士のつながりや役割の述べ方を確認します。用語の似ている点だけでなく、説明が扱う範囲と関係の置き方をそろえて読むと、比較の軸を保ちやすくなります。
確認ポイント
- 説明の主語が何を指しているかを確認する
- 対象同士の関係がどのように表現されているかを見る
- 各選択肢を同じ読み取り基準で比較する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
SOAは、業務システムの機能を独立性の高いサービスとして構成し、業務プロセスとの対応付けや異なるソフトウェア間の連携を容易にする考え方です。
理由
SOAは、利用者や業務の視点からシステム機能をサービスとして分け、それらを組み合わせて業務プロセスを実現する考え方です。機能を独立した部品として扱うことで、既存機能の再利用や他システムとの連携がしやすくなる。
比較
アは企業資源を統合管理するERP、イは業務要件とパッケージ機能の適合度を調べるFit&Gap分析、ウは継続的改善を行うPDCAの説明です。いずれもSOAの中心であるサービス単位の構成や連携の説明とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。会計、人事、製造、購買、在庫管理、販売などを一元管理し、業務効率化や経営資源の全体最適を目指す説明は、企業資源計画であるERPの特徴に当たる。SOAは企業資源を一元管理する手法ではなく、システム機能をサービスとして構成し、連携しやすくする考え方である。
選択肢イ
これは不正解だよ。企業の業務プロセスやシステム化要求と、ソフトウェアパッケージの機能性との適合・かい離を分析する説明は、Fit&Gap分析に当たる。SOAは要求とパッケージ機能の適合度を評価する手法ではなく、業務機能をサービス単位で扱い、組合せや連携を容易にする設計思想である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。業務プロセスの問題点を洗い出し、目標設定、実行、チェック、修正行動を繰り返して継続的改善を図る説明は、PDCAのマネジメントサイクルに当たる。SOAは改善活動の手順を示すものではなく、業務システムの機能を分割して連携させるための考え方である。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。利用者の視点から業務システムの機能を幾つかの独立した部品に分け、業務プロセスとの対応付けや他ソフトウェアとの連携を容易にする説明は、SOAの特徴に一致する。サービス単位で機能を構成することで、再利用性や柔軟な組合せを高められる。
学習のポイント
SOAとERP、Fit&Gap分析、PDCAの違いを、対象と目的から整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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