PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ
令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア活動全体を複数のプロジェクトの結合体と捉え、複数のプロジェクトの連携、統合、相互作用を通じて価値を高め、組織全体の戦略の実現を図る。
- イ個々のプロジェクト管理を更に細分化することによって、プロジェクトに必要な技術や確保すべき経営資源の明確化を図る。
- ウシステムの開発に使用するプログラム言語や開発手法を早期に検討することによって、開発リスクを低減し、投資効果の最大化を図る。
- エリスクを最小化するように支援する専門組織を設けることによって、組織全体のプロジェクトマネジメントの能力と品質の向上を図る。
解き方のヒントを見る
判断に用いる前提条件を整理する
事業目標に関する内容を検討するときは、判断の前提となる条件に注目しましょう。最初から結論を決めず、与えられた情報に基づく条件と、自分が補っている仮定を分けて整理すると、検討の土台を確かめやすくなります。
この問題で問われていること
この分野の問題に取り組む際は、判断がどのような前提に基づいているかを確認することが一つの手掛かりになります。一般的な印象だけで捉えず、考えの根拠にした条件が、与えられた情報から確認できるかに意識を向けましょう。
視点
考えを進める際には、明示された条件に加えて、無意識に仮定を補っていることがあります。判断の根拠にした条件を短く書き出し、それぞれが与えられた情報に基づくものか、自分で置いた仮定かを整理しましょう。
確認ポイント
- 判断の前提にした条件を言葉にできているか
- その条件の根拠を与えられた情報から確認できるか
- 自分で補った仮定を明示された条件と混同していないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
正解はアです。プログラムマネジメントは、関連する複数のプロジェクトを一体として管理し、その連携や統合によって価値を高め、組織の戦略や事業目標の実現を図る考え方です。
理由
アは、活動全体を複数のプロジェクトの結合体と捉え、その連携、統合、相互作用を通じて価値を高めると述べています。さらに、組織全体の戦略の実現を目的としており、プログラムマネジメントの考え方に合致します。
比較
イは個々のプロジェクト管理を細分化して技術や経営資源を明確にする考え方、ウは開発言語や開発手法の選定、エは専門組織によるプロジェクト管理の支援を述べています。エのような支援はPMOの役割に当たり、プログラムマネジメントとは区別されます。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。プログラムマネジメントは、関連する複数のプロジェクトを一体として管理し、個別管理だけでは得にくい価値を生み出す考え方です。選択肢は、複数のプロジェクトの結合体として活動を捉え、連携や統合による価値の向上と組織戦略の実現を述べており、定義に合致します。
選択肢イ
これは不正解だよ。前半は個々のプロジェクト管理を更に細分化すること、後半は必要な技術や確保すべき経営資源を明確にすることを述べています。これは個別のプロジェクト内で計画や管理を具体化する考え方であり、複数のプロジェクトを連携・統合して価値を高めるプログラムマネジメントの説明ではありません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。前半は開発に使うプログラム言語や開発手法の早期検討、後半は開発リスクの低減と投資効果の最大化を述べています。これはシステム開発における技術選定の説明です。プログラムマネジメントの「プログラム」は、ソフトウェアのプログラム言語を意味するものではありません。
選択肢エ
これは不正解だよ。前半はリスクの最小化を支援する専門組織の設置、後半は組織全体のプロジェクトマネジメントの能力と品質の向上を述べています。これはPMOなどによるプロジェクト管理の支援に当たります。複数のプロジェクトを一体として管理して事業上の価値を高める、プログラムマネジメントの説明とは異なります。
学習のポイント
プログラムマネジメントを、個別プロジェクトの管理、開発技術の選定、PMOによる支援と区別して理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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