PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ
令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アクライアントからの更新要求を2相コミットによって全てのノードに反映する。
- イデータの更新結果は、システムに障害がなければ、いつかは全てのノードに反映される。
- ウ同一の主キーの値による同時の参照要求に対し、全てのノードは同じ結果を返す。
- エノード間のネットワークが分断されると、クライアントからの処理要求を受け付けなくなる。
解き方のヒントを見る
分散環境の整合性を考える視点
分散した場所で同じデータを扱うときは、更新の反映範囲やタイミング、利用者から見える状態のそろい方に注目し、環境全体で何を保証しようとしているかを整理しましょう。
この問題で問われていること
確認する観点を、複数の場所にあるデータの状態が利用者や処理の間でどのようにそろって見えるか、という一つに絞り、反映の関係と保証の範囲を問題文と照らして考えます。
視点
整合性を考える際は、個々の保存場所の性質だけでなく、同じ対象を参照する複数の処理から見た状態の関係を整理します。いつ、どの範囲で、どの程度そろっている必要があるのかを軸に読み取りましょう。
確認ポイント
- データの状態が、異なる場所や処理から見たときに同じ意味として扱えるか確認する。
- 更新が関係する範囲と、状態がそろうことを求める場面を区別して読む。
- 説明が保証している対象を、保存場所そのものではなく利用時の見え方から捉える。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
BASE特性を満たすNoSQLデータベースでは、更新結果が全ノードへ直ちに反映されるとは限らないが、システムに障害がなければ最終的に反映される。この性質を結果整合性という。
理由
BASEは、可用性を保ちながら、分散した複数ノードのデータを時間の経過とともに整合させる考え方です。更新直後にはノード間で一時的に異なる結果を返すことがあるが、障害がなければ更新内容は最終的に全ノードへ反映される。
比較
2相コミットのように全ノードへの反映完了を同期的に保証する方式や、常に同一結果を返す強い整合性は、BASEの基本的な考え方とは異なる。また、ネットワーク分断時にも処理を継続できる可能性があるため、分断されたら必ず要求を拒否するとは限らない。
選択肢ア
これは不正解だよ。2相コミットは、複数ノードの更新を同期的に確定させるための方式であり、全ノードの準備やコミット完了を待つ。BASE特性で想定される、可用性を保ちながら後で整合させる動作とは異なるため、この記述は適切ではない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。BASE特性では、更新直後に全ノードが同じ状態になるとは限らないが、システムに障害がなければ更新内容が時間の経過とともに各ノードへ伝播し、最終的に整合する。この結果整合性を表しているため適切である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。同じ主キーへの参照であっても、更新の伝播途中ではノードごとに保持するデータの状態が異なる場合がある。そのため、全ノードが同時に必ず同じ結果を返すという強い整合性を、BASE特性の特徴として断定することはできない。
選択肢エ
これは不正解だよ。ノード間のネットワークが分断されても、各ノードが処理を継続し、後でデータを整合させる設計は可能である。BASEは可用性を重視するため、ネットワーク分断が起きたら必ずクライアント要求を受け付けなくなる、という記述は適切ではない。
学習のポイント
BASE特性と結果整合性、分散ノード間の即時性の違いを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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