PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ
平成28年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問26
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア上位企業の市場シェアを奪うことを目標に,製品,サービス,販売促進,流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
- イ潜在的な需要がありながら,大手企業が参入してこないような専門特化した市場に,限られた経営資源を集中する。
- ウ目標とする企業の戦略を観察し,迅速に模倣することで,開発や広告のコストを抑制し,市場での存続を図る。
- エ利潤,名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として,市場内の全ての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。
解き方のヒントを見る
企業間の立場を考える視点
選択肢を比べるときは、企業が置かれた競争環境と、自社の目標・資源・市場での位置づけが、戦略の考え方にどう関係するかを一つの軸で確認しましょう。表現の似ている語だけで判断しないことが大切です。
この問題で問われていること
企業の立場を示す情報と、そこで達成したい目的との結び付きに注目し、個別の用語を暗記するよりも、前提から戦略の方向性を読み取る手順を意識して選択肢を検討しましょう。
視点
戦略を区別するときは、企業の置かれた条件を読み取り、目的・制約・競争相手との関係を整理したうえで、各選択肢が同じ前提を説明しているかを確認します。
確認ポイント
- 企業の置かれた条件を確認する
- 目標と制約の結び付きを見る
- 選択肢の前提が一致するか比べる
正解と解説を見る
正解
ア
解説
チャレンジャ戦略は、業界上位企業の市場シェアを奪うことを目指し、製品やサービス、販売促進、流通など複数の面で差別化して競争する戦略です。
理由
チャレンジャは、業界の上位企業に次ぐ立場から、先行企業の市場シェアを奪って地位を高めようとします。そのため、製品、サービス、販売促進、流通チャネルなど、さまざまな面で差別化を図り、積極的に競争します。
比較
専門市場に経営資源を集中するのはニッチャ、目標企業を模倣するのはフォロワ、全顧客を対象に市場全体へ展開するのはリーダの戦略に該当します。したがって、上位企業への攻撃的な対抗を示すものがチャレンジャです。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。チャレンジャ戦略は、業界上位企業の市場シェアを奪い、自社の地位を高めることを目標とします。そのため、製品やサービスだけでなく、販売促進や流通チャネルなど複数の面で差別化し、上位企業に対して積極的に競争を仕掛けます。
選択肢イ
これは不正解だよ。大手企業が参入していない専門特化市場に経営資源を集中する戦略は、特定の市場や顧客層を対象にするニッチャの特徴です。上位企業の市場シェアを広く奪うために正面から競争するチャレンジャ戦略とは異なります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。目標企業の戦略を観察して迅速に模倣し、開発費や広告費を抑える考え方は、フォロワの戦略です。チャレンジャは単に他社を模倣して存続を図るのではなく、差別化によって上位企業のシェアを奪おうとします。
選択肢エ
これは不正解だよ。市場内の全ての顧客を対象に全方位戦略を取り、利潤や名声、市場シェアの維持・向上を目指すのは、業界を主導するリーダの特徴です。上位企業への挑戦を中心とするチャレンジャの説明ではありません。
学習のポイント
競争地位別戦略におけるチャレンジャの目的と代表的な競争方法を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問26(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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