PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ
平成25年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問29
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア混合戦略に基づく最適意思決定は、積極的投資と消極的投資である。
- イ純粋戦略に基づく最適意思決定は、積極的投資である。
- ウマクシマックス原理に基づく最適意思決定は,継続的投資である。
- エマクシミン原理に基づく最適意思決定は、消極的投資である。
解き方のヒントを見る
不確実な判断基準を整理する視点
不確実な状況では、まず判断の目的と前提を切り分け、何が確定していて何が仮定に依存するかを整理します。そのうえで、結果だけでなく判断時点で利用できる情報の範囲にも注目しましょう。
この問題で問われていること
確認する観点は、判断時点で置かれている前提と不確実性の関係です。結論の印象に流されず、目的に照らして必要な情報、残る不確実性、判断を見直す条件を順に区別して考えてください。
視点
この種の問題では、最初に判断の目的を定め、利用できる情報と仮定を分けて整理します。次に、不確実性が結果へ与える影響を考え、判断を保留・更新・再評価する余地があるかを確認します。
確認ポイント
- 判断の目的と前提が混ざっていないか
- 確定している情報と仮定を区別できているか
- 状況の変化で見直す余地を確認したか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
表の各投資計画について景気動向別の利益を比較すると、最大利益を重視する場合と最悪時の利益を重視する場合で選択結果が異なる。マクシミン原理では各計画の最小利益を比較し、その中で最大のものを選ぶため、最小利益が200万円の消極的投資が該当する。
理由
各投資計画の最小利益は、積極的投資がmin(50、150、500)=50万円、継続的投資がmin(100、200、300)=100万円、消極的投資がmin(400、250、200)=200万円です。マクシミン原理はこの最小利益を最大化するので、200万円の消極的投資を選ぶ。
比較
一方、各計画の最大利益は積極的投資が500万円、継続的投資が300万円、消極的投資が400万円です。したがってマクシマックス原理では最大利益500万円の積極的投資が基準となる。純粋戦略でも、各計画を一つ選ぶ前提では最悪時の比較結果を確認する必要がある。
選択肢ア
これは不正解だよ。設問は三つの投資計画のいずれか一つに決定する前提であり、二案を確率的に混ぜる混合戦略をそのまま採用する条件は示されていない。なお、積極的投資を1/8、消極的投資を7/8とすれば期待利益は356.25万円、237.5万円、237.5万円になるが、この計算だけで単一計画としての最適意思決定とはいえない。
選択肢イ
これは不正解だよ。積極的投資の利益は景気悪化、横ばい、好転の順に50万円、150万円、500万円で、最小利益は50万円にとどまる。継続的投資は最小100万円、消極的投資は最小200万円なので、最悪時の利益を比較すると積極的投資を最適とはできない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。マクシマックス原理は各投資計画の最大利益を比較する。積極的投資は500万円、継続的投資は300万円、消極的投資は400万円であり、最大値が最も大きいのは積極的投資である。したがって、継続的投資という選択肢の後半が表の数値と一致しない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。マクシミン原理は各投資計画について最悪の場合の利益を求め、その値が最大の計画を選ぶ。最小利益は積極的投資50万円、継続的投資100万円、消極的投資200万円なので、最大の200万円となる消極的投資が該当する。
学習のポイント
最大値と最小値を区別し、原理ごとの比較対象を正しく確認する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問29(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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