PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

平成23年度特別 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問30

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

偽装請負となるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    請負契約の要員が業務で使用するコンピュータや開発ツールなどは請負業者側で調達し管理する。
  2. イ
    請負契約の要員が発注先の事務所で業務を行う場合の規律,服装などの管理は,請負業者側で行う。
  3. ウ
    請負契約の要員と発注者の社員が混在しているチームで,発注者側の責任者が業務の割振り,指示を行う。
  4. エ
    請負契約の要員の時間外労働,休日労働は,業務の進捗状況などをみて請負業者の責任者が決める。
解き方のヒントを見る

契約関係全体を整理する視点

この分野では、契約書に使われた名称だけで判断せず、関係する当事者、担当する役割、業務上の責任がどのように結び付いているかを落ち着いて整理することが大切です。表現の印象に流されず、全体の構成を確認しましょう。

この問題で問われていること

確認する観点を、契約の呼び方ではなく、当事者間の役割分担と業務運用の関係性に一つだけ絞り、問題文の各記述を同じ基準で読み比べてください。細かな用語の暗記より、関係の対応に注目します。

視点

契約の名称や表面的な表現に先入観を持たず、誰が何を担い、どの範囲に責任を負う構成になっているかを整理して、記述同士の関係を確認します。個別の語句だけでなく、文章全体のつながりを見ましょう。

確認ポイント

  • 契約に関わる当事者と役割の対応を整理する
  • 業務上の責任がどこに置かれているか確認する
  • 個別の表現ではなく全体の関係性を読み比べる
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

偽装請負は、請負契約の形式を取りながら、実際には発注者が請負要員へ業務上の指揮命令を行う状態です。発注者側の責任者が業務の割振りや指示を行うウが該当する。

理由

請負契約では、請負業者が自己の責任で業務を遂行し、要員への業務上の指示や仕事の割振りを行う。発注者が請負要員に直接指示を出す実態があると、契約形式と実態が一致しない偽装請負となる。

比較

ア、イ、エは、それぞれ機材の調達・管理、職場での規律や服装の管理、時間外・休日労働の決定を請負業者側が担う内容であり、請負側の管理責任と整合する。ウだけは発注者側の責任者が業務の割振りと指示を行っている。

選択肢ア

これは不正解だよ。請負業務で使用するコンピュータや開発ツールを請負業者側が調達し、管理する内容は、業務遂行に必要な物的環境を請負側が担う形である。この記述だけでは、発注者による直接の業務上の指揮命令は示されていない。

選択肢イ

これは不正解だよ。請負契約の要員が発注先の事務所で働く場合でも、規律や服装などの管理を請負業者側が行うなら、要員に対する管理主体は請負側にある。勤務場所が発注先であることだけで、偽装請負になるわけではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。請負契約の要員と発注者の社員が混在するチームで、発注者側の責任者が業務の割振りや指示を行うと、請負業者ではなく発注者が請負要員を直接指揮する実態になるため、偽装請負に該当する。

選択肢エ

これは不正解だよ。請負契約の要員の時間外労働や休日労働を、業務の進捗状況などをみて請負業者の責任者が決めるなら、勤務に関する判断を請負側が担っている。発注者側が直接決定する記述ではないため、これだけでは偽装請負とはいえない。

学習のポイント

請負と偽装請負を、実際の指揮命令系統から見分ける。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問30(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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