NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問12
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アIPv6アドレスが他のノードと重複していないかの検出に使われる。
- イ最終到達ノードまでのパスMTUを決定するのに使われる。
- ウステートフルアドレス構成で使用するDHCPv6サーバのアドレスを取得するのに使われる。
- エリンクローカルアドレスのプレフィックスを取得するのに使われる。
解き方のヒントを見る
近隣探索の用途を範囲から整理する
IPv6の制御用プロトコルが扱う近隣探索について、その処理がどの通信範囲を対象にしているかという一つの観点に絞り、問題に示された内容と自分の知識を照らし合わせて検討する姿勢を身につけましょう。
この問題で問われていること
問われているのは、近隣探索という名称の『近隣』がネットワーク上のどこまでを指すのかを意識できるかどうかです。そのうえで、その範囲で完結する処理か、範囲を越えて働く処理かを区別して考えられるかがポイントです。
視点
制御用プロトコルの機能は、名前だけで覚えると混同しやすくなります。各機能について『誰と誰の間で、どの範囲の通信として行われるか』を整理しておきましょう。そうすると、似た名称や似た目的をもつ仕組みと区別しやすくなります。
確認ポイント
- 『近隣』が指すネットワーク上の範囲を、自分の言葉で説明できるか
- 検討中の処理がその範囲内で完結するものか、範囲を越えるものかを区別したか
- 名称の似た別の仕組みと、対象範囲の違いを取り違えていないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
ICMPv6の近隣探索メッセージには、IPv6アドレスの重複アドレス検出が含まれる。近隣探索、パスMTU探索、DHCPv6、リンクローカルプレフィックスはそれぞれ別の目的を持つ。
理由
近隣探索では、近隣要請などを用いて同一リンク上のノードやアドレスの状態を確認する。重複アドレス検出は、IPv6アドレスが同一リンク上の他ノードと重複していないかを確認する仕組みです。
比較
最終到達ノードまでのパスMTUは、ICMPv6のパケット過大通知などを用いる。DHCPv6サーバの探索はクライアントがマルチキャストで行い、ルータ広告は利用要否を示すフラグなどに関係するが、サーバのアドレスを提供するものではありません。リンクローカルのプレフィックスはfe80::/10として定められ、近隣探索で取得するものではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。IPv6の近隣探索メッセージには、重複アドレス検出のためのやり取りが含まれる。これにより、設定しようとするIPv6アドレスが同一リンク上の他ノードですでに使われていないかを確認できる。
選択肢イ
これは不正解だよ。最終到達ノードまでのパスMTUを確認する機能は、経路上で大き過ぎるパケットを扱えない場合に送られるICMPv6のパケット過大通知などを利用する。近隣探索メッセージの用途ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。DHCPv6サーバの探索は、DHCPv6クライアントがマルチキャストを用いてサーバを探索する仕組みによる。ルータ広告はDHCPv6利用の要否を示すフラグなどに関係するが、サーバのアドレスを近隣探索で取得するわけではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。リンクローカルアドレスのプレフィックスはfe80::/10として定められており、近隣探索メッセージを使って取得するものではない。リンクローカルアドレスの生成や設定と、近隣探索による近隣ノード確認は別の仕組みである。
学習のポイント
近隣探索と、IPv6の経路制御・アドレス構成機能を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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