NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問11

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

TCPの通信において,サーバがクライアントから要求を受けて3ウェイハンドシェイクを用いたTCPコネクションを確立するとき,サーバがSYNフラグの付いたパケットを受け付けるのはどの状態のときか。

選択肢

  1. ア
    LISTEN
  2. イ
    SYN-RECEIVED
  3. ウ
    SYN-SENT
  4. エ
    TIME-WAIT
解き方のヒントを見る

サーバ視点で状態遷移の契機を追う

コネクション確立の流れを、クライアントではなくサーバの立場に固定して眺め、各状態が何をきっかけに次へ移るのかを一つずつ確かめる姿勢が大切です。送受信の主体を取り違えないよう注意しましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、サーバ側で状態が切り替わる瞬間と、その直前に起きた出来事との対応関係です。自分が受け取った制御情報なのか、自分が送った制御情報なのかを区別し、遷移の契機として整理できるかが要点になります。

視点

通信の状態遷移は、ある通信主体が特定の出来事をきっかけに、ある状態から別の状態へ移るという形で捉えます。両端の主体は同じやり取りに関わっていても、それぞれ別の状態を持ちます。そのため、どちらの主体の状態を追っているのかを最初に固定しないと、送信側の出来事と受信側の出来事が混ざってしまいます。時間の流れを縦方向に取り、両端のやり取りを線で描いて、自分が追う側だけに印を付けながら確かめると整理しやすくなります。

確認ポイント

  • 追っている主体を最後まで同じ側(サーバ)に固定できているか
  • 各状態の切り替わりが、受信と送信のどちらをきっかけにしているかを自分の言葉で説明できるか
  • 時間の流れを図に描いたとき、状態の並びと出来事の並びに食い違いがないか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

TCPサーバは、接続要求を待ち受ける状態でクライアントからSYNフラグ付きパケットを受信し、その後に応答を返して接続確立処理を進める。

理由

サーバは接続要求を待ち受ける状態で、クライアントから送られたSYNを受信する。SYNを受け付けた後は、SYNとACKを返して次の状態へ移行する。したがって、SYN受信前の待受状態が該当する。

比較

SYN-SENTは主に接続開始要求を送信した側の状態であり、SYN-RECEIVEDはSYNを受信して応答した後の状態です。TIME-WAITは接続終了後に遅延パケットを処理するための状態で、接続開始時のSYN受信には対応しない。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。LISTENは、TCPサーバがクライアントからの接続要求を待ち受けている状態である。この状態でSYNフラグ付きパケットを受信すると、サーバはSYNとACKを返し、3ウェイハンドシェイクの次の段階へ進む。

選択肢イ

これは不正解だよ。SYN-RECEIVEDは、サーバがSYNを受信し、SYNとACKを返した後に、相手からのACKを待っている状態である。SYNフラグ付きパケットを最初に受け付ける待受段階を示す状態名ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。SYN-SENTは、自分からSYNを送信した側が、相手からの応答を待つ状態である。設問のサーバはクライアントからのSYNを受信する側なので、この状態には該当しない。

選択肢エ

これは不正解だよ。TIME-WAITは、TCPコネクションの終了処理後に、遅れて到着するパケットの影響を避けるため一定時間待つ状態である。接続確立時にSYNを受け付ける状態ではない。

学習のポイント

TCPの状態名と3ウェイハンドシェイクにおける状態遷移を対応付けて覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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