NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問10

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

IPネットワークにおいて経路情報の交換にUDPを用いるルーティングのプロトコルはどれか。

選択肢

  1. ア
    BGP
  2. イ
    OSPF
  3. ウ
    RARP
  4. エ
    RIP
解き方のヒントを見る

経路制御プロトコルと下位層の関係

ルーティングプロトコルがどの下位プロトコルに経路情報を載せるかは、そのプロトコルが通信の信頼性をどこで確保する設計なのかと結びついています。この一点に絞って、各プロトコルの位置付けを自分の知識で整理してから判断しましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、経路情報を交換する際の運び方の違いです。信頼性の高い配送を下位層に任せるのか、それともプロトコル自身が確認や再送などの仕組みを持つのかという観点から、各プロトコルの設計思想を思い出して照合してください。

視点

通信の信頼性、つまり届いたことの確認、再送、順序の保証を担う場所は、プロトコルの設計ごとに異なります。コネクション型の下位プロトコルに任せる設計もあれば、軽い下位プロトコルを使って足りない部分を上位で補う設計もあります。経路情報の量、更新の頻度、交換する相手との関係によって、どちらが合理的かは変わります。各ルーティングプロトコルがどちらの考え方に近いかを、自分の知識で整理しておくと判断の土台になります。

確認ポイント

  • 各ルーティングプロトコルで、経路情報が確実に届いたことを誰が保証する設計になっているかを思い出せるか
  • コネクション型とコネクションレス型の違いを、信頼性の確保という観点で説明できるか
  • プロトコル階層の中で、そのルーティングプロトコルのすぐ下にある層を正しく位置付けられているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

経路情報の交換にUDPを用いるルーティングプロトコルはRIPです。RIPは同一自律システム内で、複数のネットワークを接続するルータ間の経路情報交換に使われるIGPであり、設問の条件に一致する。

理由

RIPは、ルータ間で経路情報を交換するための距離ベクトル型のIGPで、UDPを利用して情報を送受信する。単一ネットワーク内に限定されるものではなく、同一自律システム内の複数ネットワーク間で利用される。

比較

BGPはTCPを利用する経路制御プロトコルであり、OSPFはUDPではなくIP上で直接動作するリンクステート型プロトコルです。RARPは経路情報交換ではなく、MACアドレスからIPアドレスを得るための仕組みです。

選択肢ア

これは不正解だよ。BGPは異なる自律システム間などで経路情報を交換するプロトコルだが、通信にはUDPではなくTCPを用いる。したがって、経路制御に関係する点は設問に近いものの、指定された下位通信方式の条件に一致しない。

選択肢イ

これは不正解だよ。OSPFはルータ間で経路情報を交換するIGPだが、UDPを利用する方式ではない。IP上で直接動作するリンクステート型プロトコルであり、設問が尋ねるUDPを用いるルーティングプロトコルには該当しない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。RARPは、端末が自分のMACアドレスに対応するIPアドレスを取得するために使われた仕組みであり、ルータ間で経路情報を交換するプロトコルではない。そのため、UDP利用の経路制御という設問の条件から外れる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。RIPは同一自律システム内のルータ間で経路情報を交換するIGPであり、UDPを用いてその情報を送受信する。単一ネットワーク内に限らず、複数のネットワークを接続するルータ間でも利用されるため、設問の条件に一致する。

学習のポイント

ルーティングプロトコルの用途と、経路情報を運ぶ通信方式の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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