NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア交換網用のプロトコルであり,専用線では使用することができない。
- イ半二重の伝送モード専用のプロトコルである。
- ウ非同期式のプロトコルであり,8ビットの伝送制御文字が使われる。
- エリンク確立フェーズの後に認証プロトコルを実行することができる。
解き方のヒントを見る
略語の指す仕組みと役割を確かめる
PPPという略語が、どの分野で何を目的に使われる仕組みを指しているのかを最初に確定させ、その目的や位置付けと各記述の内容が本当に対応しているかという一つの観点から、記述を一つずつ照らし合わせて検討しましょう。
この問題で問われていること
同じ略語が別の分野の用語と重なることがあるため、問われている仕組みの目的と位置付けを自分の言葉で説明できるかを確認し、各記述がその目的に沿った内容か、別の仕組みの説明が混ざっていないかを見極めることが焦点です。
視点
略語で呼ばれる仕組みを学ぶときは、まず正式名称と、それがどの分野で何を解決するために生まれたのかを整理します。目的と位置付けが定まると、ある説明がその仕組み自体の性質を述べているのか、似た名前や隣接する別の仕組みの性質を述べているのかを区別しやすくなります。記憶した断片的な特徴に頼るのではなく、目的から考えて筋が通るかを基準に判断する姿勢が大切です。
確認ポイント
- PPPの正式名称と、それが使われる分野を自分で言えるか確認する
- その仕組みが何を目的とし、どのような位置付けにあるかを自分の言葉で整理する
- 各記述の内容がその目的・位置付けと矛盾しないか、別の仕組みの話が混ざっていないかを確かめる
正解と解説を見る
正解
エ
解説
PPPは専用線や交換回線などで利用でき、リンク制御や認証を行うデータリンク層のプロトコルです。リンク確立後に認証を実行する構成も可能です。
理由
PPPではLCPによってリンクの確立や設定を行った後、必要に応じてPAPやCHAPなどの認証プロトコルを実行できる。このため、リンク確立フェーズの後に認証を行えるという記述が適切です。
比較
PPPは特定の交換網だけに限定されず、専用線などのポイントツーポイント接続でも利用できる。また、半二重専用でもなく、8ビットの伝送制御文字を前提とする非同期式プロトコルでもない。
選択肢ア
これは不正解だよ。PPPは交換網専用のプロトコルではなく、専用線を含むポイントツーポイント接続で利用できる。したがって、専用線では使用できないと限定している点が誤りであり、利用回線を過度に制限している。
選択肢イ
これは不正解だよ。PPPは半二重の伝送モードだけに対応する専用プロトコルではない。ポイントツーポイント通信でリンクを確立し、設定や認証などを行うプロトコルなので、伝送モードを半二重に限定している点が誤りである。
選択肢ウ
これは不正解だよ。PPPは非同期式通信だけを対象とするものではなく、同期式通信にも利用される。また、8ビットの伝送制御文字を使うことを本質的な特徴としていないため、プロトコルの方式と制御方法を誤って説明している。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。PPPでは、まずLCPによってリンクの確立や設定を行い、その後にPAPやCHAPなどの認証プロトコルを実行できる。このように、リンク確立フェーズの後で認証処理を行えるため、記述は適切である。
学習のポイント
PPPの機能、伝送モード、制御文字、リンク確立と認証の順序を整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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