NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問3
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア2
- イ4
- ウ8
- エ16
解き方のヒントを見る
数値が対象とする範囲を確認する
通信の誤りに関する数値を扱うときは、それぞれが何を対象とした情報なのかに注目しましょう。数値の大小をすぐに結び付けず、対象の範囲を言葉で整理してから、同じ観点で検討できるかを確かめることが大切です。
この問題で問われていること
この問題では、扱われる数値の対象範囲がどのように示されているかを確認する視点を持ちましょう。用語から関係を決め付ける前に、それぞれの数値が指している範囲を整理し、検討の途中でもその範囲を一貫して捉えているかを確かめてください。
視点
数値の意味を整理する際には、対象となる範囲を自分の言葉で書き留めると、途中で解釈が変わっていないかを点検しやすくなります。関係の判断に進む前に、その整理が示された条件に沿っているかを確認しましょう。
確認ポイント
- 各数値が対象とする範囲を確認したか
- 対象範囲を、用語の印象だけで補っていないか
- 検討の途中で対象範囲の捉え方が変わっていないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正解はエの16です。総データ量をビットに換算して平均ビット誤り率を掛けると、平均の誤りビット数は16になります。同じ電文に複数の誤りが入る分を無視する近似により、誤り電文数を約16個と見積もります。
理由
電文数は200、000バイト÷100バイト/電文=2、000電文です。1電文の長さは100バイト/電文×8ビット/バイト=800ビット/電文なので、総ビット数は2、000電文×800ビット/電文=1、600、000ビットです。平均の誤りビット数は1、600、000ビット×1×10⁻⁵=16ビットとなります。同じ電文に複数の誤りが入る分を無視すると、誤り電文数は約16個と見積もれ、選択肢エに対応します。
比較
平均ビット誤り率だけでは、誤りが各電文にどう分布するかは分かりません。16ビットという平均の誤りビット数と、誤りを含む電文の個数は異なる量です。この設問の想定計算では、低誤り率の近似として両者を対応させますが、誤りが同じ電文に集中すると誤り電文数は少なくなります。アの2はバイトをビットに換算せず掛けた場合に得られる値です。同じ近似で総ビット数を固定すると、イの4には4÷1、600、000=2.5×10⁻⁶、ウの8には8÷1、600、000=5×10⁻⁶という誤り率が必要で、いずれも設問の値と一致しません。
選択肢ア
これは不正解だよ。2は、200,000バイト×1×10⁻⁵=2と計算した場合に得られる値です。ただし、これはビット誤り率をバイト当たりの誤り率として扱う計算です。1バイト=8ビットへの換算が必要で、設問の条件では誤り電文数の近似値は16になります。
選択肢イ
これは不正解だよ。4は、設問の条件による近似値16の4分の1です。総ビット数1,600,000ビットを固定し、同じ近似で4を得るには、平均ビット誤り率が2.5×10⁻⁶である必要があります。これは指定された1×10⁻⁵と異なり、4を選ぶ根拠にはなりません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。8は、設問の条件による近似値16の半分です。総ビット数1,600,000ビットを固定し、同じ近似で8を得るには、平均ビット誤り率が5×10⁻⁶である必要があります。これは指定された1×10⁻⁵の半分であり、設問の数値条件と一致しません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。200,000バイト×8ビット/バイト×1×10⁻⁵=16ビットとなり、平均の誤りビット数は16です。複数の誤りが同じ電文に入る分を無視する近似では、誤り電文数も約16個と見積もれます。平均ビット誤り率だけから厳密な誤り電文数が決まるわけではありません。
学習のポイント
バイトからビットへの換算と、平均の誤りビット数を誤り電文数の近似に用いる前提を理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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