NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和6年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アフールプルーフ
- イフェールセーフ
- ウフェールソフト
- エフォールトトレランス
解き方のヒントを見る
前提と目的から設計用語を照合する
安全性・信頼性に関する設計用語は、名前の印象だけで覚えると取り違えやすい分野です。各設計方針が何を想定し、どのような結果を目指しているかという一つの観点に絞って読み取り、用語の意味と照らし合わせて判断しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは、設計方針の内容と設計用語の意味が対応しているかどうかです。方針が想定している状況と、その状況で到達させたい状態の組を捉え、用語の本来の意味と一致するかを確かめることが焦点になります。
視点
設計用語の多くは、どんな事態を想定しているかと、そのとき何を優先するかの組合せで意味が決まります。用語名の字面や日常語としての印象に頼らず、この二点を自分の言葉で説明できるかを確かめると、似た用語同士を区別しやすくなります。
確認ポイント
- その設計方針が、何が起きることを前提にしているのかを自分の言葉で説明できるか
- その事態が起きたときに、どのような状態へ導くことを目指しているのかを整理できたか
- 用語名の字面の印象ではなく、用語の本来の意味と上の二点が一致するかで判断したか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
この方針は、利用者が誤ったデータを入力しても、そのまま処理を進めず、エラーを知らせて正しい入力を促す設計を示している。利用者のミスを前提に安全性を高める考え方です。
理由
不特定多数の利用者が使うプログラムでは、入力ミスや想定外のデータが発生しやすい。そのため、前提条件を文書で示すだけでなく、条件外の入力を検出してエラーメッセージを表示し、再入力を促す設計が求められる。
比較
フールプルーフは、利用者が誤操作や誤入力をしても危険な状態になりにくくする考え方です。一方、フェールセーフやフェールソフト、フォールトトレランスは、主に故障や障害が発生した後の安全確保や機能継続に関する用語です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。不特定多数の利用者による誤入力を想定し、前提条件を満たさないデータが入力されたときにエラーを表示して再入力を促す方針は、利用者の誤操作による問題を防ぐフールプルーフの考え方に該当する。
選択肢イ
これは不正解だよ。フェールセーフは、システムに故障や異常が発生したとき、危険な状態を避けて安全側へ移行する考え方である。設問の中心は故障後の安全確保ではなく、利用者の誤入力を検出して再入力を促す点にある。
選択肢ウ
これは不正解だよ。フェールソフトは、システムの一部に故障が起きた場合でも、機能を縮小したり代替機能へ切り替えたりして、全体の処理を継続する考え方である。入力ミスを防ぐ設計方針そのものを表す用語ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。フォールトトレランスは、構成要素の故障を許容し、冗長化などによってシステム全体の機能を継続させる考え方である。設問のように、利用者の誤入力を検出して再入力を促す方針とは対象が異なる。
学習のポイント
フールプルーフと、障害発生後の継続・縮退を扱う用語を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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