NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和6年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問23

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ジョブの多重度が1で,到着順にジョブが実行されるシステムにおいて,表に示すジョブA~Cを処理するとき,ジョブCが到着してから実行が終了するまでのターンアラウンドタイムは何秒か。ここで,OSのオーバーヘッドは考慮しない。
ジョブA・B・Cの到着時刻が0・2・3秒,単独実行時の処理時間が5・6・3秒であることを示す表。
ジョブA・B・Cの到着時刻が0・2・3秒,単独実行時の処理時間が5・6・3秒であることを示す表。

選択肢

  1. ア
    11
  2. イ
    12
  3. ウ
    13
  4. エ
    14
解き方のヒントを見る

待ち時間と処理時間の見分け方

ジョブの到着順を追いながら、開始までの待ち時間と実行中の処理時間を混同しないよう、時系列上の区切りと前提条件を整理して考えるための一般的な視点です。各ジョブの状態を同じ基準で記録することが重要です。

この問題で問われていること

この問題では、各ジョブについて「到着」「実行開始」「実行終了」の関係を時系列で確認し、待機している区間と実行している区間を分けて捉える点だけに注目してください。順序の前提も併せて確認します。

視点

到着順で並ぶジョブを考えるときは、まず時間軸に各イベントを置き、ジョブが待機状態から実行状態へ移る境目を見ます。処理量や到着時刻など、与えられた前提を同じ単位で整理すると、用語の役割を区別しやすくなります。

確認ポイント

  • 各ジョブの到着時点と実行開始時点を区別する
  • 実行中の区間と実行開始前の区間を分けて見る
  • 到着順や処理の前提が途中で変わっていないか確認する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

ジョブA、B、Cは到着順に実行されます。Aは時刻0から5秒間、Bは時刻5から6秒間処理されるため、Cは時刻11に実行を開始します。Cは3秒間処理されて時刻14に終了するので、到着時刻3から終了時刻14までのターンアラウンドタイムは11秒です。

理由

到着順かつ多重度1なので、Aは時刻0〜5秒、Bは時刻5〜11秒に実行されます。Cは時刻3に到着していますが、Bの終了後である時刻11に実行を開始し、処理時間3秒を経て時刻14に終了します。したがって、Cのターンアラウンドタイムは、14秒−3秒=11秒です。

比較

ターンアラウンドタイムは、対象ジョブの到着から実行終了までの時間です。Cについては、到着時刻3秒から終了時刻14秒までなので、式は14秒−3秒=11秒となります。Cの処理時間3秒だけを用いるのではなく、先行ジョブの処理による待ち時間も含めて計算します。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。到着順で多重度が1なので、Aは時刻0〜5秒、Bは時刻5〜11秒に実行され、Cは時刻11に開始して時刻14に終了する。Cの到着時刻は3秒だから、ターンアラウンドタイムは14秒−3秒=11秒となる。

選択肢イ

これは不正解だよ。公式の時系列では、Cは時刻3秒に到着し、先行するAとBの処理後、時刻11秒に実行開始して時刻14秒に終了する。したがって経過時間は11秒であり、12秒という値は到着時刻から終了時刻までの条件と一致しない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。Cの到着時刻は3秒、実行終了時刻は14秒なので、到着から終了までの時間は11秒である。13秒とするには公式表の時刻条件と異なる経過時間を置くことになり、到着順処理で求めるターンアラウンドタイムとは一致しない。

選択肢エ

これは不正解だよ。14秒はCの実行終了時刻であって、到着してからの経過時間そのものではない。Cは時刻3秒に到着しているため、終了時刻14秒から到着時刻3秒を差し引く必要があり、ターンアラウンドタイムは11秒となる。

学習のポイント

到着時刻、待ち時間、処理時間を時系列で整理する方法

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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