NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和5年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア携帯電話事業者による5G移動無線サービスの電波が届かない場所に小型の無線設備を置き,有線回線で5G移動無線サービスの基地局と接続することによって,5G移動無線サービスエリアを拡大する。
- イ携帯電話事業者による5G移動無線サービスの一つであり,ビームアンテナの指向性を利用して,特定のエリアに対してサービスを提供する。
- ウ最新の無線技術による,5GHz帯を用いた新しい高速無線LANである。
- エ土地や建物の所有者は,電気通信事業者ではない場合でも,免許を取得すればローカル5Gシステムを構築することが可能である。
解き方のヒントを見る
用語の定義範囲から記述を検証する
通信方式に関する用語を問う問題では、その用語が何を指す仕組みなのかという定義の範囲を先に自分の言葉で整理し、各記述がその範囲の内側の話か、似た別の概念の話かを照らし合わせる姿勢が有効です。
この問題で問われていること
この問題で確かめたいのは、用語名に含まれる言葉が示す意味を手がかりに、その用語が何と何を区別するために生まれた概念なのかを把握し、記述内容がその本質に沿っているかを判断できるかという一点です。
視点
通信分野の用語には、基盤となる技術そのものの性質を表す部分と、その技術を誰がどの範囲でどう利用するかという枠組みを表す部分が混ざっていることがあります。記述を検討する前に、対象の用語がどちらに重心を置いた言葉なのかを自分で定義し直してください。そのうえで、ある記述がその用語だけに当てはまる話なのか、名前の似た別の用語や、より広い上位概念にも共通する話なのかを切り分けると、判断の軸がぶれにくくなります。
確認ポイント
- 用語名を構成する各語が、それぞれ何を限定・修飾しているのかを自分の言葉で説明できるか
- 記述の内容が、その用語固有の話か、名前の似た別概念や上位概念に属する話かを区別できているか
- もっともらしく聞こえる表現に引きずられず、自分で整理した定義の範囲と照らして判断しているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
ローカル5Gは、土地や建物の所有者などが自らの用途に合わせて構築できる5Gシステムです。電気通信事業者でない主体でも、必要な無線局免許を取得すれば運用できる点が特徴です。
理由
ローカル5Gは、企業や自治体などが特定の敷地内や地域で利用するために構築する5Gシステムです。電気通信事業者でない土地・建物の所有者も、免許を取得することでシステムを構築できる。
比較
携帯電話事業者の5Gサービスの電波を単に延長するものでも、携帯電話事業者によるサービスそのものでもない。また、5GHz帯の無線LAN規格を指すものでもないため、通信方式や制度上の位置付けを区別して判断する。
選択肢ア
これは不正解だよ。記述は、携帯電話事業者の5Gサービスが届かない場所に設備を置き、既存基地局へ有線接続してサービスエリアを拡大する仕組みとしている。しかしローカル5Gは、既存の携帯電話事業者サービスの単なる中継やエリア拡張ではなく、利用者が目的に応じて構築する独立したシステムである。
選択肢イ
これは不正解だよ。記述は、ローカル5Gを携帯電話事業者による5G移動無線サービスの一つとしている点が適切でない。ビームアンテナの指向性によって特定エリアを対象にできる場合があっても、ローカル5Gの本質は、特定の利用者が免許を受けて構築・運用できる点にある。
選択肢ウ
これは不正解だよ。5GHz帯を用いる新しい高速無線LANという説明は、無線LAN規格とローカル5Gを混同している。ローカル5Gは5G移動無線サービスの技術や機器を利用したシステムであり、5GHz帯の無線LANそのものを意味しないため、この説明は制度上も技術上も一致しない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ローカル5Gは、土地や建物の所有者などが、自らの施設や地域の用途に合わせて構築できる。主体が電気通信事業者でなくても、必要な免許を取得すればローカル5Gシステムを運用できるため、記述はローカル5Gの特徴を正しく表している。
学習のポイント
ローカル5Gの導入主体、免許制度、携帯電話事業者サービスとの違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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