NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和5年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問11

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

IPネットワークにおいてIEEE 802.1Qで使用されるVLANタグは図のイーサネットフレームのどの位置に挿入されるか。
プリアンブルからFCSまでのイーサネットフレームと,VLANタグの挿入候補位置①~④を示す構成図。
プリアンブルからFCSまでのイーサネットフレームと,VLANタグの挿入候補位置①~④を示す構成図。

選択肢

  1. ア
    ①
  2. イ
    ②
  3. ウ
    ③
  4. エ
    ④
解き方のヒントを見る

VLANタグ挿入位置の考え方

まず、タグの付いていない基本的なイーサネットフレームの構成を自分で整理します。そのうえで、タグが加わると全体の並びがどう変わるかを、各フィールドの役割と照らし合わせて考えましょう。

この問題で問われていること

この問題で整理したいのは、タグそのものの中身ではありません。フレームの中で、タグがどのフィールドとの関係で位置づけられるかという点です。受信側は先頭から順に読みます。その前提で、各フィールドの役割を意識して検討しましょう。

視点

イーサネットフレームは、次のような情報で構成されています。宛先や送信元を示す情報、上位プロトコルやデータ長に関わる情報、データ本体、誤り検出用の情報などです。これらの並び順には意味があります。VLANタグは既存のフレームに追加される情報です。そのため、タグなしフレームの構成と各フィールドの役割を正確に理解していることが、位置を判断する土台になります。

確認ポイント

  • タグなしフレームの各フィールドを、資料を見ずに先頭から順に書き出せるか
  • 書き出した各フィールドが何のための情報かを、それぞれ一言で説明できるか
  • タグを加えた後の構成について、既存フィールドの並びや役割との整合を自分の言葉で説明できるか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

IEEE 802.1QのVLANタグは、送信元MACアドレスの直後で、タイプまたは長さフィールドの前に挿入される。図では②の位置が該当する。

理由

802.1Q VLANタグは、宛先MACアドレスと送信元MACアドレスに続く位置へ挿入され、従来のタイプまたは長さフィールドの前に置かれる。図では送信元MACアドレスとタイプまたは長さの間にある②が該当する。

比較

①はSFDの後で宛先MACアドレスの前、③はタイプまたは長さの後でIPヘッダーの前、④はIPヘッダーの後でデータの前を示します。VLANタグはこれらの位置ではなく、MACアドレス部とタイプまたは長さ部の境界に入る。

選択肢ア

これは不正解だよ。①はSFDの後、宛先MACアドレスの前に位置している。802.1Q VLANタグはフレームのプリアンブルやSFDより後ろに置くものではあるが、宛先MACアドレスより前に挿入する構成ではない。したがって、この番号は該当しない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。②は送信元MACアドレスの直後で、タイプまたは長さフィールドの前に位置している。IEEE 802.1QのVLANタグはこの境界に挿入され、VLAN識別情報などを付加するため、図の②が正しい。

選択肢ウ

これは不正解だよ。③はタイプまたは長さフィールドの後、IPヘッダーの前に位置している。しかし、802.1Q VLANタグはIP層のヘッダー直前に追加する情報ではなく、イーサネットのMACヘッダー内に挿入される。よって③ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。④はIPヘッダーの後、データの前に位置している。この場所はフレームのペイロード内部に相当し、802.1Qタグを挿入する位置ではない。VLANタグはIPヘッダーやデータの内部ではなく、MACアドレス部の後に置かれる。

学習のポイント

802.1Qタグとイーサネットフレーム各フィールドの順序を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針