NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和5年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アBPDU
- イGARP
- ウMSTP
- エRSTP
解き方のヒントを見る
ツリーを作る単位に注目する
VLANを使うネットワークでは、ループ防止の仕組みが何を単位として経路の木構造を決めるかによって性質が変わります。問題が求めている性質を一つの軸として捉え、提示された内容をその軸に当てはめて検討しましょう。
この問題で問われていること
この問題では、複数あるスパニングツリー系の方式を、VLANとの関係という観点から見分ける力が問われていると考えられます。名称の暗記だけに頼らず、仕組みの違いが何から生じるかを意識して確認しましょう。
視点
スパニングツリー系の方式を学ぶときは、ループを防ぐための木構造をどのような範囲・単位で計算しているのかという一つの軸で整理すると、方式ごとの違いを比較しやすくなります。この単位の考え方は、経路の使い分けのしやすさや設定・管理の手間にも関わるため、方式の名称と結び付けて理解しておくと判断の助けになります。
確認ポイント
- 問題が方式のどの性質を問うているのかを、最初に自分の言葉で整理する
- 木構造を計算する単位とVLANとの対応関係を、自分の知識で確かめる
- 名称の似た方式同士で、計算単位の考え方がどう異なるかを見直す
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
複数のVLANを一つにまとめた単位でスパニングツリーを実現するのは、Multiple Spanning Tree Protocolを表すMSTPです。
理由
MSTPは、複数のVLANをまとめたインスタンス単位でスパニングツリーを構成するプロトコルです。設問の「複数のVLANを一つにまとめた単位」という条件に合致する。
比較
BPDUはスパニングツリー制御に用いるデータ単位、GARPは属性情報を登録・通知する仕組み、RSTPは高速収束を目的とするスパニングツリー方式であり、複数VLANをまとめて扱う機能そのものではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。BPDUは、スパニングツリーの構成情報や経路情報を交換するための制御メッセージである。複数のVLANを一つにまとめた単位でスパニングツリーを実現するプロトコル名ではないため、設問の条件には合致しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。GARPは、VLANなどの属性情報を登録したり通知したりするための仕組みである。スパニングツリーを構成するプロトコルではなく、複数のVLANをまとめた単位を作る機能も示していないため、該当しない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。MSTPはMultiple Spanning Tree Protocolの略で、複数のVLANをまとめた単位でスパニングツリーを構成するプロトコルである。設問が示すVLANの扱い方と、スパニングツリーを実現する役割の両方に一致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。RSTPはRapid Spanning Tree Protocolの略で、従来のスパニングツリーよりも障害時の経路収束を速める方式である。複数のVLANをまとめた単位でスパニングツリーを構成する機能を表す名称ではない。
学習のポイント
MSTP、RSTP、BPDU、GARPの役割と名称を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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