NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和5年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

高速無線通信で使われている多重化方式であり,データ信号を複数のサブキャリアに分割し,各サブキャリアが互いに干渉しないように配置する方式はどれか。

選択肢

  1. ア
    CCK
  2. イ
    CDM
  3. ウ
    OFDM
  4. エ
    TDM
解き方のヒントを見る

多重化方式を見分ける視点の整理

多重化方式を識別する際は、名称の暗記に頼らず、複数の利用者や信号が一つの伝送路をどのように共有しているかという一点に注目して、記述内容と各方式の仕組みを自分の言葉で結び付けて考えることが大切です。

この問題で問われていること

問われているのは、提示された特徴がどの多重化方式に当てはまるかを判断する力です。特徴の記述に現れる言葉が、共有の仕方のどの側面を指しているのかを落ち着いて読み取り、方式の基本的な考え方と対応付けて検討してください。

視点

多重化とは、限られた伝送路を複数の通信で共有するための工夫です。方式ごとに、通信同士を区別する手がかりとして何を割り当てているかが異なります。方式の名称に含まれる言葉にも注目すると、仕組みの違いを整理しやすくなります。

確認ポイント

  • 記述の中で、通信同士を区別するために何が割り当てられているかを読み取れたか
  • その割り当ての考え方が、方式の名称や基本原理と矛盾なく対応しているか
  • 印象的な語句だけで判断せず、共有の仕方という一つの観点から一貫して検討したか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

正答はウのOFDMです。OFDMはデータ信号を複数の直交するサブキャリアに分割して伝送する多重化方式で、サブキャリア同士の干渉を抑えながら高速無線通信に利用される。

理由

OFDMはOrthogonal Frequency Division Multiplexingの略で、日本語では直交周波数分割多重方式という。データを複数のサブキャリアへ分割し、各サブキャリアを直交関係に配置することで、相互干渉を抑えて並列伝送する。設問の「複数のサブキャリア」「互いに干渉しない配置」と一致する。

比較

CCKは符号を利用した変調方式、CDMは符号によって信号を分離する多重化方式、TDMは時間スロットを順番に割り当てる方式です。いずれも、設問が示すサブキャリアを用いた直交周波数分割という特徴とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。CCKはComplementary Code Keyingの略で、相補符号を利用してデータを変調する方式である。データ信号を複数のサブキャリアへ分割し、サブキャリアを直交配置して相互干渉を抑える多重化方式を表す用語ではないため、設問の説明とは一致しない。

選択肢イ

これは不正解だよ。CDMはCode Division Multiplexingの略で、利用者や信号ごとに異なる符号を割り当て、符号によって信号を分離する多重化方式である。設問のように複数のサブキャリアへ分割し、周波数上で直交配置する方式を示すものではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。OFDMはOrthogonal Frequency Division Multiplexingの略で、データ信号を複数のサブキャリアに分割し、それらを直交するように配置して伝送する方式である。直交性によってサブキャリア間の干渉を抑えるため、設問の説明に合致する。

選択肢エ

これは不正解だよ。TDMはTime Division Multiplexingの略で、通信路を時間スロットに分け、複数の信号が異なる時間帯を使って伝送する方式である。設問が示すような複数のサブキャリアによる分割と、サブキャリア間の直交配置を表す方式ではない。

学習のポイント

多重化方式は、信号を分ける軸が時間・符号・周波数のどれかで整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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