NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和5年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アARP
- イDHCPv6
- ウICMPv6
- エRARP
解き方のヒントを見る
アドレス解決の役割を見極める
アドレス解決に関わるプロトコルは、何を手がかりにして何を得るのかという対応付けの向きで役割が分かれます。名称の印象ではなく、各プロトコルが何を入力として何を出力するのかを自分の言葉で整理してから判断しましょう。
この問題で問われていること
この問題で確かめたいのは、アドレス解決という同じ目的に見える仕組みでも、どのような情報を入力として受け取り、どのような情報を結果として返すかという役割の違いを区別できるかどうかです。
視点
アドレス解決とは、ある識別子を手がかりにして、通信に必要な別の識別子を求める処理の総称です。学習の際は、プロトコルごとに『すでに分かっている情報』と『これから求めたい情報』を対にして書き出してください。この入力と出力の対を並べると、名称が似ている仕組みどうしの役割の違いを整理しやすくなります。
確認ポイント
- 各プロトコルについて、処理の手がかりとして与えられる情報が何かを確認する
- その処理の結果として得られる情報が何かを、手がかりの情報と区別して確認する
- IPv6環境という前提のもとで、その入力と出力の対応付けが成り立つかを確かめる
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
IPv6で宛先のMACアドレスを調べる処理は、IPv4で使われるARPではなく、IPv6の近隣探索を構成するICMPv6の機能を利用する。
理由
IPv6では、同一リンク上の宛先についてIPv6アドレスとMACアドレスの対応を確認するため、近隣探索機能を使用する。この機能はICMPv6のメッセージを利用して実現されるため、設問の正答はウです。
比較
ARPとRARPはIPv4時代のアドレス解決や設定に関係するプロトコルであり、IPv6の近隣探索には使わない。DHCPv6はIPv6端末へアドレスなどの設定情報を配布する仕組みで、MACアドレス解決そのものを担当しない。
選択肢ア
これは不正解だよ。ARPはIPv4アドレスに対応するMACアドレスを解決するためのプロトコルである。設問はIPv6通信開始時の処理を尋ねているため、IPv4向けのARPをそのまま選ぶことはできない。
選択肢イ
これは不正解だよ。DHCPv6はIPv6端末にアドレスやネットワーク設定を配布するためのプロトコルである。宛先IPv6アドレスに対応するMACアドレスを近隣探索によって解決する役割とは異なる。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。IPv6では、近隣ノードの発見やIPv6アドレスに対応するMACアドレスの解決を、ICMPv6を利用した近隣探索で行う。したがって、IPv6通信開始時のMACアドレス解決に用いるプロトコルとして適切である。
選択肢エ
これは不正解だよ。RARPはMACアドレスからIPv4アドレスを取得する用途で使われたプロトコルであり、IPv6アドレスからMACアドレスを解決する機能ではない。IPv6の近隣探索を担う仕組みとは役割が逆である。
学習のポイント
ARP、DHCPv6、ICMPv6、RARPの役割を、アドレス解決・設定・制御の観点で区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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