NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

IPv4アドレスが192.168.10.0/24~192.168.58.0/24のネットワークを対象に経路を集約するとき,集約した経路のネットワークアドレスのビット数が最も多くなるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    192.168.0.0/16
  2. イ
    192.168.0.0/17
  3. ウ
    192.168.0.0/18
  4. エ
    192.168.0.0/19
解き方のヒントを見る

経路集約とアドレスの共通部分

複数のネットワークを一つの経路にまとめる考え方では、まとめる対象のアドレスをどの桁まで共通とみなせるかが判断の軸になります。表記の形にとらわれず、アドレスの中身を丁寧に見比べる姿勢で取り組みましょう。

この問題で問われていること

経路集約を学ぶ際は、対象となる各アドレスを同じ基準で並べ、どこまでが一致しどこから違いが生じるかを見極めることが中心になります。問題の条件で、集約対象や範囲の扱いがどう定められているかも併せて確認しましょう。

視点

IPv4アドレスは32ビットで構成され、プレフィックス長は先頭から何ビットをネットワーク部とみなすかを表します。ドットで区切った10進数の表記は人が読みやすくするためのもので、ネットワーク部の境界はオクテットの区切りと一致するとは限りません。経路集約は、複数の経路を一つの表現で代表させる考え方です。

確認ポイント

  • 各アドレスを同じ表現形式にそろえたうえで比較しているか
  • 一致している部分と異なり始める位置を、オクテットの区切りにとらわれず捉えているか
  • 問題の条件が求める範囲と、自分が判断した範囲が整合しているか見直したか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

192.168.10.0/24から192.168.58.0/24までを一つに集約するには、第三オクテットの範囲全体を含む必要がある。10と58を2進数で比較すると共通する上位ビットは2ビットなので、固定されるネットワーク部は16+2=18ビットとなる。したがって192.168.0.0/18が適切です。

理由

第三オクテットの10は00001010₂、58は00111010₂です。両者が共通する上位ビットは2ビットであり、先頭の192.168に相当する16ビットと合わせると、集約後のネットワークアドレスのビット数は16+2=18ビットになる。

比較

したがって、集約範囲を表すネットワークは192.168.0.0/18となる。/16や/17では必要以上に広く、/19では192.168.58.0/24を含められないため、18ビットが条件に合う。

選択肢ア

これは不正解だよ。192.168.0.0/16は第三オクテット以降を全て同じネットワークとして扱う指定で、192.168.10.0/24から192.168.58.0/24までを含めることはできる。しかし、共通するネットワーク部を必要以上に短くしており、選択肢の中でネットワークアドレスのビット数が最も多い条件を満たさない。

選択肢イ

これは不正解だよ。192.168.0.0/17は先頭17ビットをネットワーク部とするため、対象範囲を含む経路としては利用できる。ただし、第三オクテットの範囲に対して固定できる共通ビットを一つしか使っていないため、18ビットの集約よりネットワークアドレスのビット数が少ない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。第三オクテットの10は00001010₂、58は00111010₂で、共通する上位ビットは2ビットである。192.168の16ビットと合わせて16+2=18ビットとなり、192.168.10.0/24から192.168.58.0/24までを含みつつ、選択肢中で最も長いネットワーク部になる。

選択肢エ

これは不正解だよ。192.168.0.0/19はネットワーク部が19ビットで、18ビットより長い指定である。しかし、第三オクテットで固定できる範囲が狭くなり、対象に含まれる192.168.58.0/24までを同一の集約経路に含められない。範囲全体を覆えないため不適切である。

学習のポイント

CIDRの経路集約では、範囲の両端を2進数で比較して共通プレフィックス長を求める。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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