NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アSFDの値
- イ宛先MACアドレスと送信元MACアドレスの長さ
- ウタイプの値
- エデータの最大長
解き方のヒントを見る
階層の役割分担から構成要素を見分ける
フレームを構成する各部分が、どの階層の情報として存在し、どの機器や処理がそれを参照するのかを整理すると、上位で使われるプロトコルの違いが影響する範囲を落ち着いて判断できます。まず各部分の役割を確かめましょう。
この問題で問われていること
問われているのは並び順の暗記ではなく、下位層の枠組みと上位層の内容との関係です。各構成要素が担う役割を思い出し、上位で何が運ばれているかと結び付くかどうかを、層の関係という一つの観点で確認します。
視点
階層モデルでは、各層は上位層から受け取ったデータを包み込み、自分の層で必要な情報を付け加えて送り出します(カプセル化)。学習の際は、フレーム内のある情報が誰によって読まれ、何を判断するために使われるのかを整理しておくと、上位層の種類が変わったときにどこまで影響が及ぶのかを、暗記に頼らず筋道立てて考えられます。
確認ポイント
- 各構成要素が、どの層のどの処理によって読み取られるのかを自分の言葉で説明できるか
- カプセル化において、下位層が上位層から受け取ったデータをどのように扱うかを思い出せるか
- 上位層のプロトコルが変わった場合に、各構成要素の役割や前提が変わるかどうかを一つずつ検討したか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
IEEE 802.3フレームのうち、IPv4とIPv6で変わるのは、フレーム内に収容されたネットワーク層プロトコルを示すタイプの値です。SFD、MACアドレス長、データ最大長はイーサネットの仕様に基づきます。
理由
IEEE 802.3のタイプは、フレームのデータ部にどのネットワーク層プロトコルが入っているかを示します。IPv4とIPv6ではプロトコルが異なるため、この値も異なります。
比較
SFDはフレーム開始を示すイーサネットの制御情報です。宛先MACアドレスと送信元MACアドレスはどちらもイーサネットのMACアドレスであり、データの最大長もIPの種類ではなくフレーム仕様で決まります。
選択肢ア
これは不正解だよ。SFDはイーサネットフレームの開始位置を示すためのフィールドであり、収容されるネットワーク層プロトコルがIPv4かIPv6かによって変化する情報ではありません。したがって、IPv4とIPv6の違いを示す項目には該当しません。
選択肢イ
これは不正解だよ。宛先MACアドレスと送信元MACアドレスは、イーサネット上で機器を識別するアドレスです。IPv4とIPv6はいずれもイーサネットフレームに収容されますが、MACアドレスの長さはIPバージョンによって変わりません。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。タイプの値は、イーサネットフレームのデータ部に収容されている上位プロトコルを識別するために使われます。IPv4とIPv6ではネットワーク層プロトコルが異なるため、タイプの値も異なります。
選択肢エ
これは不正解だよ。データの最大長は、イーサネットフレームが扱えるデータ領域の上限に関する仕様です。フレームに収容するネットワーク層プロトコルがIPv4かIPv6かによって、このイーサネット上の最大長が変わるものではありません。
学習のポイント
イーサネット共通の仕様と、収容するIPプロトコルごとに変わる識別情報を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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