NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アDATA
- イEHLO
- ウMAIL
- エRCPT
解き方のヒントを見る
コマンドを通信の流れに位置づける
個々のコマンド名を暗記で照合するのではなく、一回の通信が始まってから終わるまでの流れを自分で思い描き、各指示がその流れのどの時点で、相手に何を伝えるために使われるのかという観点で整理してから判断しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは名称の知識そのものより、各コマンドが通信のどの段階を担うかという役割の区別です。送る側と受ける側のやり取りを順序立てて考え、ある指示がなければ次の段階に進めない関係を意識すると整理しやすくなります。
視点
多くのアプリケーション層プロトコルは、送信側と受信側が決められた順序で短い指示と応答を交わしながら進みます。個々の指示は単独で意味を持つのではなく、やり取り全体の中で担う位置によって役割が決まります。そのため、名称の字面から意味を連想するよりも、通信全体をいくつかの段階に分けて捉え、それぞれの段階で相手に何を伝える必要があるかを考えると区別しやすくなります。
確認ポイント
- 一回の通信の始まりから終わりまでを、自分の言葉で段階に分けて説明できるか
- 各コマンドが、その段階の中で相手に何を伝えるためのものかを言い表せるか
- 名称の字面からの連想ではなく、通信の流れの中での位置を根拠に判断しているか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
SMTP(ESMTPを含む)のセッション開始にはEHLOを用います。EHLOを受けたサーバは応答によって利用可能なESMTP拡張機能を通知します。DATA、MAIL、RCPTはセッション開始後のメール転送処理で使われるコマンドです。
理由
EHLOはESMTPで通信相手にセッション開始を伝えるコマンドです。サーバはEHLOへの応答で、自身が利用できる拡張機能を通知します。
比較
DATAは本文の送信、MAILはメールトランザクションの開始、RCPTは宛先の指定に使われます。いずれもセッション開始後の処理に対応するコマンドです。
選択肢ア
これは不正解だよ。DATAは、送信者や宛先の指定が済んだ後に、メールのヘッダや本文などのメッセージ内容を送信するためのコマンドです。SMTPセッションそのものを開始する用途ではありません。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。EHLOはESMTPでセッション開始を示すコマンドです。クライアントがEHLOを送信すると、サーバは応答の中で利用可能なESMTP拡張機能を通知します。したがって設問の条件に合います。
選択肢ウ
これは不正解だよ。MAILは、SMTPセッションが開始された後にメールトランザクションを開始し、送信者を指定するためのコマンドです。通信相手とのセッション開始を表すコマンドではありません。
選択肢エ
これは不正解だよ。RCPTは、MAILでメールトランザクションを開始した後、メッセージを届ける受信者を指定するためのコマンドです。セッション開始時に送るコマンドではありません。
学習のポイント
SMTPコマンドを、セッション開始とメール転送処理の段階に分けて覚えましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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