NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア送信元が設定したソースルーティングが失敗した場合は,Echo Replyを返す。
- イ転送されてきたデータグラムを受信したルータが,そのネットワークの最適なルータを送信元に通知して経路の変更を要請するには,Redirectを使用する。
- ウフラグメントの再組立て中にタイムアウトが発生した場合は,データグラムを破棄してParameter Problemを返す。
- エルータでメッセージを転送する際に,受信側のバッファがあふれた場合はTime Exceededを送り,送信ホストに送信を抑制することを促す。
解き方のヒントを見る
記述が成り立つ範囲に着目する
通信に関する知識を整理するときは、記述がどの条件や範囲を前提としているかに着目しましょう。見慣れた用語から結論を急がず、示された内容の適用範囲を意識すると、知識の混同を防ぎやすくなります。
この問題で問われていること
今回も、扱われている記述がどの範囲について述べているかを確認する観点で考えてみましょう。自分が知っている一般的な説明をそのまま当てはめず、示された条件の内側で考えているかを振り返ることが大切です。
視点
技術に関する知識は、前提となる条件や対象の範囲と合わせて捉えると整理しやすくなります。ある場面で得た知識を別の場面へ広げていないか、適用範囲という一つの視点で確かめましょう。
確認ポイント
- 対象となる範囲を意識できているか
- 示された条件と自分の想定を区別できているか
- 知識を示された範囲の外まで広げていないか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
正解はイです。Redirectは、より適切な転送先のルータを送信元に通知して経路の変更を促します。他の選択肢は、記述された状況とICMPメッセージ名の対応が誤っています。
理由
Redirectは、データグラムを受信したルータが、送信元ホストにより適切な転送先のルータを通知するために使います。送信元に経路の変更を要請するという選択肢イの説明は、この用途に一致します。
比較
ソースルーティングの失敗にはDestination UnreachableのSource Route Failedが対応し、Echo ReplyはEcho Requestへの応答です。フラグメントの再組立て中のタイムアウトにはTime Exceededが対応し、Parameter ProblemはIPヘッダのパラメータの問題を通知します。バッファあふれなどによる送信抑制には、かつてSource Quenchが使われましたが、現在は使用が廃止されています。
選択肢ア
これは不正解だよ。ソースルーティングの失敗を通知するのは、Destination UnreachableのSource Route Failedです。Echo ReplyはEcho Requestへの応答であり、到達性の確認などに使います。選択肢アは、失敗した状況と返すメッセージの対応が誤っています。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。Redirectは、データグラムを受信したルータが、より適切な転送先のルータを送信元ホストに知らせるためのメッセージです。送信元はこの通知を基に経路を変更できます。選択肢イの「最適なルータを通知して経路の変更を要請する」という説明は、この用途と一致します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。フラグメントの再組立て中のタイムアウトを通知するのは、Time Exceededです。データグラムを破棄するという部分は適切ですが、返すメッセージ名が誤っています。Parameter Problemは、IPヘッダのパラメータに問題があり、処理を続けられない場合に使います。
選択肢エ
これは不正解だよ。バッファあふれなどに対して送信の抑制を促すため、かつて使われたメッセージはSource Quenchです。ただし、現在は使用が廃止されています。Time Exceededは、転送中にTTLが尽きた場合やフラグメントの再組立てが時間内に完了しない場合の通知に使います。
学習のポイント
ICMPメッセージ名と通知する状況の対応関係を整理し、似た説明でも通知の目的を区別しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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