NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問4
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アOSI基本参照モデルにおけるネットワーク層のプロトコルである。
- イブリッジ間に複数経路がある場合,同時にフレーム転送することを可能にするプロトコルである。
- ウブロードキャストフレームを,ブリッジ間で転送しない利点がある。
- エルートブリッジの決定には,ブリッジの優先順位とMACアドレスが使用される。
解き方のヒントを見る
ループ防止技術の目的を軸に考える
ネットワーク上の仕組みを学ぶときは、まずその仕組みがどんな問題を解決するために作られたのかを押さえることが出発点です。目的がはっきりすれば、各内容がその目的と整合しているかを落ち着いて吟味できます。
この問題で問われていること
検討の中心になるのは、個別の用語の暗記よりも、その仕組みが何を目的とし、その目的を達成するためにどのような考え方を取っているかという対応関係です。目的と手段を切り分けて捉える視点を意識してください。
視点
通信経路に冗長性を持たせると障害に強くなる一方で、別の困りごとが生じることがあります。対策技術を理解するときは、①どのような状況で何が問題になるのか、②その問題に対して技術が何を目指しているのか、③それが通信全体の設計の中でどう位置づけられるのか、の順に整理すると、内容の妥当性を判断する土台になります。
確認ポイント
- その仕組みが解決しようとしている問題を、自分の言葉で説明できるか
- 検討している内容が、その目的と矛盾せずに結び付いているかを確かめたか
- この仕組みの目的に関する話と、別の目的を持つ技術の話が混ざっていないかを意識したか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
スパニングツリープロトコル(STP)は、ブリッジやスイッチを冗長接続したネットワークで、フレームのループを防止するためのデータリンク層のプロトコルです。ルートブリッジの選出では、ブリッジの優先順位とMACアドレスが用いられます。
理由
STPはOSI基本参照モデルのデータリンク層に関係し、複数のブリッジ間経路によって発生するフレームのループを防ぎます。ルートブリッジの決定では、ブリッジ優先順位を比較し、必要に応じてMACアドレスも比較します。したがって、適切な記述はエです。
比較
ネットワーク層のルーティングプロトコルではなく、複数経路を同時に無制限で使う仕組みでもありません。また、ブロードキャストフレームを転送しないこと自体がSTPの利点なのではなく、転送経路を論理的に制御してループを防ぐことが目的です。
選択肢ア
これは不正解だよ。STPはOSI基本参照モデルのネットワーク層で動作するプロトコルではなく、ブリッジやスイッチ間のフレーム転送を扱うデータリンク層に関係する。IPの経路選択を行うプロトコルと混同している点が誤りである。
選択肢イ
これは不正解だよ。STPはブリッジ間に複数経路があるとき、すべての経路で同時にフレーム転送することを可能にするものではない。経路の冗長性によるループを防ぐため、転送経路を制御する仕組みである。
選択肢ウ
これは不正解だよ。STPの目的は、ブロードキャストフレームをブリッジ間で転送しないことではない。冗長経路によるフレームの循環を防ぐために、転送経路を論理的に制御する点が本質であり、記述の利点とは一致しない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。STPでは、ネットワーク上のルートブリッジを決定する際に、ブリッジの優先順位を比較し、優先順位が同じ場合などにはMACアドレスを比較する。この記述はSTPの代表的な選出基準と一致している。
学習のポイント
STPの階層、ループ防止の仕組み、ルートブリッジ選出基準を整理しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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