NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問3
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アBGP
- イIS-IS
- ウOSPF
- エRIP
解き方のヒントを見る
経路制御の適用範囲を見極める
経路制御の仕組みは、どの広さのネットワークで使うことを前提に設計されたかによって性格が変わります。名称を暗記で当てはめるのではなく、管理の単位と使われる場面を結び付けて整理しながら検討しましょう。
この問題で問われていること
確認したい観点は、ネットワークを管理する主体の境界の一つです。ある経路情報がその境界の内側でやり取りされるのか、境界をまたいでやり取りされるのかという見方で、問われている内容を自分の知識と照らし合わせてください。
視点
経路制御プロトコルは、使われる範囲で二つに分けて学ぶのが一般的です。一つは、一つの組織がまとめて管理するネットワークの中で使うものです。もう一つは、管理者が異なるネットワーク同士をつなぐために使うものです。学習するときは、プロトコルの名称ごとに『どちらの範囲で使われるか』を自分の言葉で説明できるかを確かめると、区別が身につきやすくなります。
確認ポイント
- 問題に出てくる各プロトコル名について、使われる範囲を根拠とともに説明できるか確認する
- 『管理主体の境界』の内側と外側という言葉の意味を、自分で具体例を挙げて説明できるか確かめる
- 名称の響きや略語の印象ではなく、学習した適用範囲の知識に基づいて判断しているか振り返る
正解と解説を見る
正解
ア
解説
AS間の経路制御には、異なる自律システム同士で経路情報を交換するためのプロトコルを用いる。BGPはこの目的に使われる一方、IS-IS、OSPF、RIPは主にAS内部の経路制御に用いられる。
理由
インターネットでは、異なるASの間で経路情報を交換し、AS間の到達性や経路選択を制御する必要がある。この役割を担う代表的なプロトコルがBGPです。
比較
IS-IS、OSPF、RIPはいずれも主に一つのAS内部で経路を制御するIGPに分類される。したがって、AS間の経路制御を問う本設問では、BGPと他の選択肢を区別する。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。BGPは異なるAS間で経路情報を交換し、AS間の経路選択や到達性を制御するためのプロトコルである。問題文の「AS間の経路制御」という条件に該当する。
選択肢イ
これは不正解だよ。IS-ISはリンク状態型の経路制御プロトコルで、主に同一AS内部のルータ間で経路情報を交換するために使われる。AS間の経路制御を担当する選択肢ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。OSPFはリンク状態型のIGPであり、主に一つのAS内部にあるネットワークの経路を制御する。異なるASの間で経路を交換する本設問の条件には合わない。
選択肢エ
これは不正解だよ。RIPは距離ベクトル型のIGPで、主に同一AS内部の経路制御に用いられる。AS間の経路情報交換を目的とするプロトコルではないため、設問の条件に該当しない。
学習のポイント
AS間とAS内部で使われる経路制御プロトコルの役割を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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