NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和3年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問10

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

可変長サブネットマスクを利用できるルータを用いた図のネットワークにおいて,全てのセグメント間で通信可能としたい。セグメントAに割り当てるサブネットワークアドレスとして,適切なものはどれか。ここで,図中の各セグメントの数値は,上段がネットワークアドレス,下段がサブネットマスクを表す。
二台のルータとセグメントA~Dの接続,及びセグメントB~Dのネットワークアドレスとサブネットマスクを示すネットワーク図。
二台のルータとセグメントA~Dの接続,及びセグメントB~Dのネットワークアドレスとサブネットマスクを示すネットワーク図。

選択肢

  1. ア
    ネットワークアドレス:172.16.1.0,サブネットマスク:255.255.255.128
  2. イ
    ネットワークアドレス:172.16.1.128,サブネットマスク:255.255.255.128
  3. ウ
    ネットワークアドレス:172.16.1.128,サブネットマスク:255.255.255.192
  4. エ
    ネットワークアドレス:172.16.1.192,サブネットマスク:255.255.255.192
解き方のヒントを見る

IPアドレス範囲を読む基本視点

IPアドレス範囲の問題では、まず表記を同じ粒度にそろえ、境界がどこに置かれているかを確認します。個別の値を急いで計算する前に、範囲の表現と区切りの整合性を見比べることが大切です。

この問題で問われていること

今回の確認点は、アドレスを構成するビットのまとまりと、範囲を区切る境界の対応関係です。与えられた表記を読み替えながら、境界の前後で扱う対象が一貫しているかだけに注目してください。

視点

アドレス範囲を読むときは、表記上の区切り、固定される部分、変化が許される部分を分けて捉えます。境界の位置を先に整理し、外側と内側の関係が説明できるかを確認すると、構造を点検できます。

確認ポイント

  • 範囲を表す表記の区切り位置を確認する
  • 固定される部分と変化する部分を区別する
  • 境界の前後で対象の扱いが一貫しているか確認する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

サブネットマスクが示すアドレス範囲を比較し、既存のセグメントB、C、Dと重複しない割当てを選ぶ問題です。/26は64個のIPアドレスを含むため、候補の開始位置と範囲の終端を確認する。

理由

セグメントBは172.16.1.32/27なので、2^(32−27)=32個のIPアドレスを占め、172.16.1.32~172.16.1.63となる。セグメントDは172.16.1.64/26なので、2^(32−26)=64個のIPアドレスを占め、172.16.1.64~172.16.1.127となる。

比較

セグメントCは172.16.1.224/30で、2^(32−30)=4個のIPアドレスを占める。候補の172.16.1.128/26は、2^(32−26)=64個のIPアドレスとして172.16.1.128~172.16.1.191を占め、B、C、Dのいずれとも重複しない。

選択肢ア

これは不正解だよ。172.16.1.0/25は、2^(32−25)=128個のIPアドレスを占め、172.16.1.0~172.16.1.127となる。この範囲には、既存のセグメントB(172.16.1.32~172.16.1.63)とD(172.16.1.64~172.16.1.127)が含まれるため、ネットワーク範囲が重複する。

選択肢イ

これは不正解だよ。172.16.1.128/25は、2^(32−25)=128個のIPアドレスを占め、172.16.1.128~172.16.1.255となる。既存のセグメントCは172.16.1.224/30で172.16.1.224~172.16.1.227を占めるため、この候補の範囲に含まれ、重複してしまう。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。172.16.1.128/26は、2^(32−26)=64個のIPアドレスを占め、172.16.1.128~172.16.1.191となる。既存のB(.32~.63)、D(.64~.127)、C(.224~.227)とは範囲が重ならず、セグメントAに割り当てられる。

選択肢エ

これは不正解だよ。172.16.1.192/26は、2^(32−26)=64個のIPアドレスを占め、172.16.1.192~172.16.1.255となる。この範囲には、セグメントCの172.16.1.224~172.16.1.227が含まれるため、Cとアドレス範囲が重複し、適切な割当てにならない。

学習のポイント

可変長サブネットで、範囲の大きさと重複を検算する力を身につける。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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