NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アアカウントの管理やセキュリティの管理をすることが難しく,不特定多数の利用者が匿名で接続利用できるなどの隠蔽性が高い。
- イサービスの提供や管理を特定のコンピュータが行い,他のコンピュータはそのサービスを利用するという,役割分担を明確にしたシステムを簡単に作成できる。
- ウシステム利用者の拡大に伴い,データアクセスの負荷がシステム全体を監視するコンピュータに集中するために,高性能なコンピュータが必要となる。
- エ目的のデータの存在場所が明確なので,高速なデータ検索や,目的とするデータの更新や削除も容易である。
解き方のヒントを見る
比較対象と条件の対応を整理する視点
ネットワーク分野の択一では、用語の暗記だけでなく、設問中の対象・比較軸・前提条件を同じ表に置き、各記述がどの条件に対応するかを確認することが重要です。特に、対象の範囲と評価する観点を混同しないようにします。
この問題で問われていること
この設問では、ネットワーク上の何を対象にし、何と何をどの観点で比べているのかを一つに絞って整理します。用語の印象で判断せず、条件と記述の対応関係を読み取ることに集中してください。
視点
対象を構成する要素と、比較に使われている観点を分けて書き出し、同じ言葉が別の範囲や役割を指していないかを確認します。
確認ポイント
- 比較される対象の範囲を整理する
- 設問が指定する比較軸を一つ定める
- 各記述がどの条件に対応するか確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
ピアツーピアシステムは、特定のサーバだけがサービスを提供するのではなく、各コンピュータが対等な立場で通信する方式です。そのため管理やセキュリティの統一が難しい。
理由
ピアツーピアでは、参加するコンピュータが対等な立場で、必要に応じてサービスの提供側にも利用側にもなる。特定のサーバに管理機能を集中しないため、アカウント管理やセキュリティ管理を統一的に行うことが難しい。
比較
イは特定のコンピュータがサービスを提供し、他が利用するクライアントサーバ方式の説明です。ウも負荷を監視用コンピュータへ集中させる構成を示しており、エもデータ管理を一元化した方式に近い。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。ピアツーピアでは、特定のサーバにサービス提供や利用者管理を集中させず、各コンピュータが対等に通信する。そのため、利用者や接続先が多様になるほど、アカウント管理やセキュリティ管理を統一的に行うことが難しくなる。
選択肢イ
これは不正解だよ。サービスの提供や管理を特定のコンピュータが担当し、他のコンピュータがそのサービスを利用する構成は、役割を明確に分けたクライアントサーバ方式である。各コンピュータが対等に機能するピアツーピアの特徴とは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。利用者の増加に伴うデータアクセスの負荷を、システム全体を監視する特定のコンピュータへ集中させる説明である。負荷や管理機能を一か所に集約する構成は、対等な通信を基本とする方式の特徴ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。目的のデータの存在場所が明確で、検索や更新、削除が容易になるには、データを集中管理する仕組みが必要になる。ピアツーピアではデータが複数のコンピュータに分散しやすく、所在や管理方法を統一しにくい。
学習のポイント
ピアツーピアとクライアントサーバの役割分担や管理負荷の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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