NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アRARP
- イRSTP
- ウRTSP
- エVRRP
解き方のヒントを見る
障害回避方式を見分ける視点
この分野では、装置や経路に異常が起きたとき、通信を止めないために何を監視し、どの範囲で役割を引き継ぐ設計なのかを整理してから、各選択肢の説明がその前提に合うかを確認します。
この問題で問われていること
一つの観点として、障害を検知する対象と、その検知結果を誰がどの範囲で共有して次の通信先を決めるのかに注目し、用語の印象ではなく、問題文の構成要素同士の対応関係を読み取ってください。
視点
方式名を暗記するより、障害の検知、状態の共有、利用側への反映という役割を分けて捉えると、説明の焦点を整理しやすくなります。選択肢を読むときは、どの役割を述べているかだけを対応付け、細かな仕様まで決めつけないようにします。
確認ポイント
- 障害として扱う対象が、機器・経路・サービスのどこに置かれているか。
- 異常の情報を、単一の装置内で扱うのか、複数の構成要素で共有するのか。
- 切替や継続利用の説明が、検知・共有・利用側のどの役割に結び付いているか。
正解と解説を見る
正解
エ
解説
VRRPは複数のルータで仮想的なルータを構成し、デフォルトゲートウェイに障害が発生した場合も、クライアントの設定を変更せずに別のルータへ切り替えて通信を継続するためのプロトコルです。
理由
VRRPでは、複数のルータが仮想ルータを構成します。クライアントは仮想的なデフォルトゲートウェイを設定しておけば、実際に処理を担当するルータに障害が起きても、待機中のルータへ切り替えて通信を続けられます。
比較
RARPはIPアドレスを問い合わせるためのプロトコル、RSTPはスイッチングネットワークのループを防ぐためのプロトコル、RTSPは音声や映像のストリーミングを制御するプロトコルです。いずれもデフォルトゲートウェイの冗長化を目的としません。
選択肢ア
これは不正解だよ。RARPは、端末が自身のMACアドレスを基にIPアドレスを問い合わせるために使われたプロトコルです。デフォルトゲートウェイに障害が発生したとき、複数のルータを仮想的なゲートウェイとして冗長化し、接続先を切り替える機能は持っていません。
選択肢イ
これは不正解だよ。RSTPは、スイッチなどで構成されたネットワークにおいて、経路のループを防止しながら障害時に別経路へ移行するためのプロトコルです。デフォルトゲートウェイを仮想化し、クライアント設定を変えずにルータ障害へ対応する目的とは異なります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。RTSPは、音声や映像などのストリーミング配信に対して、再生、停止、早送りといった制御を行うためのプロトコルです。ルータを冗長化してデフォルトゲートウェイの障害を回避する機能はなく、設問の目的には適合しません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。VRRPは、複数のルータで仮想的なルータを構成し、クライアントからは共通のデフォルトゲートウェイとして利用できるようにするプロトコルです。稼働中のルータに障害が起きると別のルータへ切り替わるため、クライアントの設定変更なしで通信を継続できます。
学習のポイント
デフォルトゲートウェイの冗長化と、各プロトコルの役割の違いを整理しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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