NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アTCPでは,ウィンドウサイズが固定で輻輳回避ができないので,輻輳が起きると,データに対してタイムアウト処理が必要になる。
- イ誤り制御方式の一つであるフォワード誤り訂正方式は,受信側で誤りを検出し,送信側にデータの再送を要求する方式である。
- ウウィンドウによるフロー制御では,応答確認があったブロック数だけウィンドウをずらすことによって,複数のデータをまとめて送ることができる。
- エデータグラム方式では,両端を結ぶ仮想の通信路を確立し,以降は全てその経路を通すことによって,経路選択のオーバヘッドを小さくしている。
解き方のヒントを見る
通信制御を読むときの着眼点
ネットワーク制御の記述を比べるときは、用語の印象だけで判断せず、どの主体が何を対象に、どの条件や範囲で扱う説明なのかを整理して読みます。個々の表現より関係に注目します。
この問題で問われていること
一つの観点として、記述が示す制御の対象と適用される場面の対応に注目してください。主体・対象・条件の関係を本文と照合し、説明が及ぶ範囲を慎重に確認して、誤った一般化を避けます。
視点
ネットワーク制御を学ぶ際は、説明を「誰が」「何を対象に」「どの条件で扱うか」という関係に分けて整理すると、似た用語を含む記述の違いを落ち着いて確認できます。
確認ポイント
- 制御の主体と対象が、記述中でどのように結び付けられているか確認する
- 適用される条件や範囲が、説明の前提と矛盾していないか確認する
- 記述が述べている範囲を超えて、別の場面まで一般化していないか確認する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ウィンドウによるフロー制御では、受信確認に応じて送信可能な範囲を移動させ、確認済みのデータを順次処理しながら複数データの送信を実現する。
理由
ウィンドウ制御は、受信側からの応答確認を受けた分だけ送信可能範囲を進める仕組みです。これにより、確認を待って一つずつ送るのではなく、複数のデータを連続して送信できる。
比較
TCPには輻輳制御があり、フォワード誤り訂正は再送要求を主とする方式ではありません。また、データグラム方式は事前に固定された仮想通信路を確立する方式ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。TCPのウィンドウサイズは固定ではなく、受信側の処理能力に関するフロー制御や、ネットワークの混雑に応じた輻輳制御によって調整される。そのため、輻輳回避ができず、必ずタイムアウト処理が必要になるという説明は誤りである。
選択肢イ
これは不正解だよ。フォワード誤り訂正方式は、送信データにあらかじめ冗長な情報を付加し、受信側が誤りを検出・訂正できるようにする方式である。受信側が送信側へ再送を要求する説明は、再送制御を用いる方式の特徴である。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ウィンドウによるフロー制御では、受信側から応答確認を受けたブロック数に応じて、送信対象となるウィンドウを移動させる。送信可能な範囲を確保しながら複数のデータをまとめて送れるため、記述は適切である。
選択肢エ
これは不正解だよ。データグラム方式では、通信開始時に両端を結ぶ仮想通信路を確立せず、データグラムごとに独立して扱う。したがって、全てのデータが事前に決めた同一経路を通るという説明は、仮想回線方式の特徴と混同している。
学習のポイント
フロー制御と誤り制御、輻輳制御、データグラム方式の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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