NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問7

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

DHCPを用いるネットワーク構成において,DHCPリレーエージェントが必要になるのは,ネットワーク間がどの機器で接続されている場合か。

選択肢

  1. ア
    スイッチングハブ
  2. イ
    ブリッジ
  3. ウ
    リピータ
  4. エ
    ルータ
解き方のヒントを見る

適用条件を整理する確認視点

ネットワーク構成と役割の関係に注目し、対象となる通信の範囲、境界をまたぐ関係者、設定が必要になる前提を順に照合して、設問の条件に合う説明を慎重に整理する。そのうえで、用語の印象だけで判断せず、各条件が同時に成立するかを確認する。

この問題で問われていること

確認の中心は、通信を成立させる構成要素の配置と役割分担が、設問で示される適用場面と整合しているかです。個別の設定値や方式名を先に当てはめず、前提条件の対応関係だけを確認してください。

視点

通信元と通信先、間にある構成要素、それぞれの役割を分けて捉え、どの条件が適用判断に関係するのかを整理します。

確認ポイント

  • 通信元と通信先の関係を図にして、構成上の位置関係を確認する
  • 中継や転送を担う要素が、どの前提で必要とされるかを整理する
  • 設問の条件を、構成・役割・適用範囲に分けて照合する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

DHCPクライアントは初期状態では自身のIPアドレスやDHCPサーバの所在を知らないため、同一ネットワーク内にブロードキャストを送信します。異なるネットワーク間ではこの通信を中継する機能が必要であり、その役割をルータ上のDHCPリレーエージェントが担います。

理由

DHCPクライアントは、IPアドレスなどの設定を取得する前にDHCPサーバへ問い合わせます。初期の問い合わせはブロードキャストで送られるため、異なるネットワークへそのまま転送されません。ルータにDHCPリレーエージェントを設定すると、要求を別ネットワークのDHCPサーバへ中継できます。

比較

スイッチングハブ、ブリッジ、リピータは主に同一ネットワーク内でフレームや信号を転送する機器です。これらはネットワーク境界を越えてDHCP要求を中継する役割を持ちません。一方、ルータは異なるネットワークを接続し、DHCPリレー機能を提供できます。

選択肢ア

これは不正解だよ。スイッチングハブは同一ネットワーク内で宛先に応じてフレームを転送する機器であり、異なるネットワーク間を接続してDHCP要求を中継する役割は持ちません。そのため、DHCPリレーエージェントが必要となる接続機器には該当しません。

選択肢イ

これは不正解だよ。ブリッジはデータリンク層でネットワークを分割または接続し、フレームを転送する機器です。しかし、異なるIPネットワーク間でDHCPのブロードキャストを中継する機能を担う機器ではないため、この設問の条件には当てはまりません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。リピータは受信した電気信号や通信信号を整えて再生し、伝送距離を延ばすための機器です。ネットワーク層で異なるネットワークを接続したり、DHCP要求を別ネットワークへ中継したりする機能はないため、該当しません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。ルータは異なるネットワークを接続する機器です。DHCPクライアントが送る初期要求はブロードキャストですが、ルータは通常そのまま転送しません。そこでルータにDHCPリレーエージェントを設定し、要求を別ネットワークのDHCPサーバへ中継します。

学習のポイント

DHCPのブロードキャストとネットワーク境界を越える中継機能の関係を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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