NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ルーティングプロトコルであるBGP-4の説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    自律システム間で,経路情報に付加されたパス属性を使用し,ポリシに基づいて経路を選択するパスベクタ方式のプロトコルである。
  2. イ
    全てのノードが同一のリンク状態データベースを用い,コストが最小となる経路を最適経路とするプロトコルである。
  3. ウ
    到達可能な宛先アドレスまでのホップ数が最小となる経路を,最適経路とするプロトコルである。
  4. エ
    パケットが転送される経路のノードを,送信元ノードが明示的に指定するプロトコルである。
解き方のヒントを見る

経路制御を整理する一つの視点

経路制御に関する設問では、用語の細かな暗記だけで判断せず、各記述が何を対象に、どの範囲で、どのような目的を持つ説明なのかを整理して読み比べることが大切です。落ち着いて確認しましょう。

この問題で問われていること

今回の確認では、個々の方式名や定型的な特徴を覚えることよりも、説明文が示す対象・役割・適用される範囲の関係を、同じ基準で丁寧に捉えられているかに注目してください。

視点

技術用語を読むときは、まず説明の主語と対象を切り分け、次に目的、扱う範囲、前提条件、他の要素との関係を整理します。複数の記述を比べる場合も、表現の印象ではなく同じ観点で対応関係を確認すると、理解のずれを見つけやすくなります。

確認ポイント

  • 説明の主語と対象が何を指しているかを確認する
  • 役割と適用範囲が混同されていないかを確認する
  • 前提条件や他の要素との関係が整合しているかを確認する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

BGP-4は自律システム間で経路情報を交換する外部経路制御プロトコルであり、経路に付加されたパス属性を利用して、ネットワーク運用上のポリシに基づく経路選択を行う。したがって、パスベクタ方式に分類される。

理由

BGP-4は異なる自律システム間で経路情報を交換するプロトコルです。経路情報に付加されたAS_PATHなどのパス属性を参照し、単純な距離だけでなく、管理ポリシや経路の条件を反映して経路を選択するため、パスベクタ方式に該当する。

比較

リンク状態データベースを各ノードで共有して最短経路を計算する方式はOSPFなどのリンクステート型に近い。また、ホップ数だけを基準にする方式や、送信元が転送経路を明示する方式も、BGP-4の経路選択の特徴とは異なる。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。BGP-4は自律システム間で経路情報を交換し、経路情報に付加されたパス属性を利用して、ネットワーク運用上のポリシに基づき経路を選択する。したがって、パスベクタ方式の説明として適切である。

選択肢イ

これは不正解だよ。全てのノードが同一のリンク状態データベースを用い、コストを基に最短経路を求める説明は、リンクステート型の経路制御に該当する。BGP-4はこの方式ではなく、経路属性とポリシを用いて経路を選択する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。到達先までのホップ数が最小の経路を最適とする説明は、ホップ数を主な判断基準とする経路制御方式の特徴である。BGP-4はホップ数だけで決めず、経路情報のパス属性や運用ポリシを考慮する。

選択肢エ

これは不正解だよ。送信元ノードがパケット転送経路の各ノードを明示的に指定する説明は、送信元経路指定に関する仕組みを示している。BGP-4は送信元が経路全体を直接指定するプロトコルではなく、経路情報を交換して経路を選択する。

学習のポイント

BGP-4の用途、パス属性、ポリシに基づく経路選択を、OSPFなどの方式と比較して理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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