NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問4
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アOSI基本参照モデルにおけるネットワーク層のプロトコルである。
- イブリッジ間に複数経路がある場合,同時にフレーム転送することを可能にするプロトコルである。
- ウブロードキャストフレームを,ブリッジ間で転送しない利点がある。
- エルートブリッジの決定には,ブリッジの優先順位とMACアドレスが使用される。
解き方のヒントを見る
ネットワークの経路整理の視点
この分野では、複数の通信経路がある環境で、装置同士がどのように役割を分担し、安定した接続を保つかを全体の流れとして捉えることが大切です。個々の用語だけでなく、状態の変化にも注目しましょう。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、経路の決まり方そのものではなく、障害や構成変更が起きたときに、ネットワーク全体の安定性と通信の継続性をどう捉えているかという観点に絞って確認します。
視点
通信経路を整理する際は、装置間の関係、冗長性、状態変化への対応という観点を分け、個別の用語の印象だけで判断しないようにします。
確認ポイント
- 通信経路が複数ある場合の関係を整理する
- 構成や状態が変化した際の影響範囲を確認する
- 接続の安定性と役割分担を分けて考える
正解と解説を見る
正解
エ
解説
スパニングツリープロトコルは、ブリッジやスイッチで構成されたネットワークのループを防止するため、論理的な木構造を作る制御プロトコルです。ルートブリッジの選出では、ブリッジの優先順位とMACアドレスが判断材料になります。
理由
スパニングツリープロトコルは、冗長な物理経路を持つネットワークで、論理的に一部の経路を抑制してループを防止します。ルートブリッジは、ブリッジIDを構成する優先順位とMACアドレスを比較して決定されます。
比較
ネットワーク層の経路制御ではなく、ブリッジやスイッチに関係するデータリンク層の制御です。また、複数経路を同時利用することや、ブロードキャストを転送しないこと自体が目的ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。スパニングツリープロトコルは、IPなどを扱うネットワーク層の経路制御プロトコルではない。ブリッジやスイッチの間でフレーム転送を制御し、ネットワークのループを防止するためのデータリンク層のプロトコルである。
選択肢イ
これは不正解だよ。ブリッジ間に複数経路がある場合、全経路で同時にフレームを転送すると、フレームの循環やMACアドレステーブルの不安定化が起こる。スパニングツリーは、ループを防ぐため論理的に一部の経路を抑制する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。スパニングツリーは、ブロードキャストフレームをブリッジ間で転送しないことを利点とするプロトコルではない。ループを防ぐ論理トポロジを作り、その範囲内では通常どおりフレーム転送が行われる。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ルートブリッジは、ブリッジIDを比較して選出される。ブリッジIDにはブリッジの優先順位とMACアドレスが関係するため、この記述はスパニングツリープロトコルのルートブリッジ決定方法を正しく説明している。
学習のポイント
レイヤ2で動作するループ防止機能と、ルートブリッジ選出の比較基準を押さえましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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