NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アHTTP GETリクエストを繰り返し送ることによって,攻撃対象のサーバにコンテンツ送信の負荷を掛ける。
- イpingコマンドを用いて大量の要求パケットを発信することによって,攻撃対象のサーバに至るまでの回線を過負荷にしてアクセスを妨害する。
- ウコネクション開始要求に当たるSYNパケットを大量に送ることによって,攻撃対象のサーバに,接続要求ごとに応答を返すための過大な負荷を掛ける。
- エ大量のTCPコネクションを確立し,攻撃対象のサーバに接続を維持させ続けることによって,リソースを枯渇させる。
解き方のヒントを見る
ネットワーク攻撃を見分ける視点
ネットワーク攻撃を考えるときは、名称の印象だけで判断せず、問題文に示された対象・成立条件・起きた結果の関係を整理し、記述同士の対応を慎重に確認しましょう。
この問題で問われていること
攻撃がどの対象に、どの段階で、どのような影響を与えたと説明されているかに注目し、各記述が示された状況と整合しているかを比較してください。
視点
各記述から対象、前提となる状況、観測された影響を分けて読み取り、用語の連想ではなく、説明全体の関係と条件の一致を軸に整理します。
確認ポイント
- 攻撃の対象として説明されているものを確認する
- 成立する前提や状況が何かを確認する
- 説明された影響や結果との関係を確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
ICMP Flood攻撃は、ICMPを用いた要求パケットを大量に送信し、対象までのネットワーク回線などを過負荷にして通信を妨害する攻撃です。pingはICMPを利用する。
理由
ICMP Flood攻撃では、pingなどで用いられるICMPの要求パケットを大量に発信する。これにより、攻撃対象へ至る回線などが過負荷となり、正規のアクセスが妨害される。したがって、該当するのはイです。
比較
アはHTTP GETによるWebサーバへの処理負荷、ウはSYNパケットによる接続開始処理への負荷、エは大量のTCPコネクションを維持させることによるリソース枯渇であり、いずれもICMP Floodの説明ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。HTTP GETリクエストを繰り返し送信してコンテンツ送信の負荷を掛ける攻撃であり、WebサーバのHTTP処理を狙っている。ICMPを用いた要求パケットで回線を過負荷にするICMP Floodとは、利用するプロトコルと主な負荷箇所が異なる。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。pingコマンドはICMPを利用して要求パケットを送信する。これを大量に発信すると、攻撃対象のサーバに至るまでの回線が過負荷となり、アクセスを妨害できる。この特徴が、ICMP Flood攻撃の説明に合致している。
選択肢ウ
これは不正解だよ。SYNパケットはTCPコネクション開始要求に使われるため、大量送信して接続要求への応答処理に負荷を掛ける攻撃はSYN Floodに該当する。ICMPの要求パケットを使うICMP Floodとは、通信プロトコルが異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。大量のTCPコネクションを確立して接続を維持させ、サーバのリソースを枯渇させる説明である。これはTCP接続の維持に関する攻撃であり、ICMPの要求パケットを大量送信して回線を圧迫するICMP Floodとは異なる。
学習のポイント
ICMP Flood、HTTP負荷攻撃、SYN Flood、TCP接続維持型攻撃の違いを、プロトコルと負荷箇所で整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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