NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アHTTPを拡張したプロトコルであり,通信メッセージはXML形式で記述される。
- イURIのスキームにhttp又はhttpsを使用し,HTTPやHTTPSと同じポート番号で通信する。
- ウ双方向通信を行う仕組みであり,サーバ側からもクライアントにWebSocketの接続開始を要求できる。
- エ通信はGETメソッドで始まり,クライアントとサーバ間でハンドシェイクをして接続が確立する。
解き方のヒントを見る
通信方式を見分けるための観点
選択肢を読むときは、通信の開始から終了までを一連の流れとして捉え、誰がいつ処理を始め、どの時点で相手へ伝わる設計なのかを整理しましょう。用語の印象だけで判断しないことが大切です。
この問題で問われていること
この問題では、通信が成立した後のやり取りをどのような時間的な流れとして説明しているかに注目します。送受信の主体、継続性、終了条件を同じ基準で読み比べてください。
視点
通信方式を学ぶ際は、接続の成立、データ交換、終了という流れを切り分け、各段階で誰が主導権を持つかを確認します。説明が示す対象範囲をそろえて比較すると、表現に引きずられにくくなります。
確認ポイント
- 通信の開始から終了まで、どの段階を説明しているか
- 送信側と受信側の役割が、時間の流れに沿ってどう書かれているか
- 一時的な処理と継続する処理を、同じ基準で区別できているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
WebSocketは、接続開始時にHTTPのGET要求を利用してハンドシェイクを行い、合意が成立すると双方向通信を継続するプロトコルです。通信内容はXMLに限定されず、WebSocket専用のスキームも用いる。
理由
WebSocketでは、クライアントがHTTPのGET要求を送信し、Upgradeなどのヘッダを用いてサーバと通信方式を切り替えるためのハンドシェイクを行う。交渉が成立すると、HTTPの一回ごとの応答ではなく、接続を維持した双方向通信が可能になる。
比較
WebSocketのメッセージ形式はXMLに限定されず、URIスキームはwsまたはwssを用いる。また、通信開始の要求はクライアント側から行われ、サーバが未接続のクライアントへ一方的に接続開始を要求する仕組みではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。WebSocketはHTTPのUpgrade機能を利用して接続を開始するが、通信メッセージがXML形式に限定されるわけではない。テキストデータやバイナリデータを扱えるため、XML形式で記述されると断定している点が誤りである。
選択肢イ
これは不正解だよ。WebSocketで使うURIのスキームは通常wsまたは暗号化通信のwssであり、http又はhttpsではない。HTTP系の仕組みを利用して接続を開始することと、URIのスキームや通信方式がHTTPそのものであることは別である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。WebSocketは接続後にクライアントとサーバが双方向に通信できるが、接続開始のハンドシェイクを要求するのはクライアント側である。サーバ側から未接続のクライアントへ接続開始を要求できるとする説明は適切ではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。WebSocketの接続は、クライアントがHTTPのGETメソッドによる要求を送信することから始まる。その後、クライアントとサーバがハンドシェイクで通信方式の切替を確認し、接続が確立すると双方向通信を行えるようになる。
学習のポイント
HTTPからWebSocket通信へ切り替わるハンドシェイクの流れを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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