NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア全てのマルチキャストアドレスは,アドレスごとにあらかじめ用途が固定的に決められている。
- イマルチキャストアドレスには,クラスDのアドレスが使用される。
- ウマルチキャストパケットは,TTL値に関係なくIPマルチキャスト対応ルータによって中継される。
- エマルチキャストパケットは,ネットワーク上の全てのホストによって受信され,IPよりも上位の層で,必要なデータか否かが判断される。
解き方のヒントを見る
IPv4マルチキャストを考える視点
IPv4マルチキャストを学ぶときは、通信相手の指定方法と、同じ内容を複数の受信者へ届ける場面で何が整理されるかに注目し、用語を個別に暗記せず関係を丁寧に確認します。
この問題で問われていること
確認する観点を「誰を通信相手として扱うか」に絞り、送信側・受信側・ネットワークの役割がどのように分かれるかを、画面の記述と照らして一つずつ慎重に整理してください。
視点
通信方式を判断するときは、宛先の捉え方と関係者の役割を分けて考えると、説明同士の対応関係を整理しやすくなります。
確認ポイント
- 通信相手がどの単位で表現されているかを確認する。
- 説明の主語が送信側・受信側・中継側のどれかを見分ける。
- 同じ観点で各記述を読み、用語の印象だけで判断しない。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
IPv4マルチキャストではクラスDのアドレスがマルチキャスト用に使われます。一方、用途が全て固定されているわけではなく、TTLによる転送制御や受信グループへの参加も関係します。
理由
IPv4では、クラスDのアドレス範囲がマルチキャストアドレスとして使用されます。したがって、クラスDのアドレスが使われるという記述が適切です。
比較
マルチキャストは全ホストへの一斉配信ではなく、グループ参加などの条件に基づいて受信されます。また、TTLはパケットの到達範囲に関係するため、転送条件を無視できません。
選択肢ア
これは不正解だよ。マルチキャストアドレスには、用途が予約されているものだけでなく、利用者やプロトコルがグループ通信に用いるものもある。したがって、全てのアドレスについて用途があらかじめ固定されているという断定は誤りである。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。IPv4では、クラスDに分類されるアドレス範囲がマルチキャスト用として使用される。マルチキャストは特定のグループ宛てにパケットを送る方式であり、このアドレス分類に関する記述は適切である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。TTL値はパケットが通過できる範囲を制御する値であり、ルータを通過するたびに減少する。TTLが転送可能な範囲に影響するため、TTL値に関係なく必ず中継されるという記述は誤りである。
選択肢エ
これは不正解だよ。マルチキャストパケットはネットワーク上の全てのホストが受信してから上位層で不要なデータを破棄する方式ではない。対象となるマルチキャストグループに参加しているホストなどが受信する仕組みである。
学習のポイント
クラスD、TTL、受信グループという三つの基本概念を関連付けて理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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