NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

LDAPの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    OSIのディレクトリサービスであるX.500シリーズに機能を追加して作成され,X.500シリーズのプロトコルを包含している。
  2. イ
    インターネット上のLDAPサーバの最上位サーバとしてルートDSEが設置されている。
  3. ウ
    ディレクトリツリーへのアクセス手順や,データ交換フォーマットが規定されている。
  4. エ
    問合せ処理を軽くするためにTCPは使わずUDPによって通信し,通信の信頼性はLDAPプロトコル自身で確保する。
解き方のヒントを見る

用語の役割を整理する視点

用語を覚えるだけでなく、それぞれが何を管理し、誰が参照し、どのような目的で使われる概念かを切り分けて考えると、選択肢の説明を比較しやすくなります。この観点を保ちます。

この問題で問われていること

この問題では、個別の製品名や細かな設定ではなく、説明が示す対象・役割・利用場面の対応関係に注目し、同じ観点で各選択肢を読み比べてください。この読み方を意識します。

視点

概念を整理するときは、まず対象となる情報や利用者を捉え、次にそれを扱う仕組みの役割を確認します。そのうえで、説明の主語と目的が一貫しているかを見直し、似た用語を印象だけで結び付けないようにします。

確認ポイント

  • 説明の対象は何か
  • 役割と目的は対応しているか
  • 主語と利用場面は一貫しているか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

LDAPは、ディレクトリツリーに対するアクセス手順や、クライアントとサーバ間で交換するデータ形式を規定するプロトコルです。X.500との関係や通信方式の説明と区別します。

理由

LDAPはLightweight Directory Access Protocolの略で、ディレクトリサービスに保存された情報へアクセスするためのプロトコルです。ディレクトリツリーへのアクセス手順や、通信で扱うデータ交換フォーマットなどを規定しています。したがって、適切なのはウです。

比較

LDAPはX.500のプロトコルを包含するものではなく、X.500のディレクトリアクセスを簡略化したものです。ルートDSEはインターネット上の最上位サーバではなく、LDAPサーバ自身に関する情報を示す特別なエントリです。また、LDAP通信は通常TCPを利用します。

選択肢ア

これは不正解だよ。LDAPはX.500シリーズに機能を追加して作られ、X.500のプロトコルを包含するものではありません。X.500のディレクトリアクセスを基に、インターネット環境で扱いやすいよう簡略化したアクセスプロトコルとして位置付けられます。

選択肢イ

これは不正解だよ。ルートDSEは、インターネット上のLDAPサーバを階層的に統括する最上位サーバではありません。各LDAPサーバのルートに相当する特別なエントリで、サーバの機能や対応情報などを示すために用いられます。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。LDAPはディレクトリツリーに格納された情報へアクセスするためのプロトコルであり、検索や更新などのアクセス手順を規定します。また、クライアントとサーバ間で交換するデータの形式も定めているため、この説明がLDAPの適切な説明です。

選択肢エ

これは不正解だよ。LDAPは問合せ処理を軽くするためにTCPを使わずUDPで通信するプロトコルではありません。LDAPの通信では通常TCPが利用され、TCPによる通信の信頼性を前提として、LDAPのアクセス手順やデータ形式を扱います。

学習のポイント

LDAPの仕様範囲とX.500、TCP、ルートDSEの関係を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針