NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アICMP
- イIGMP
- ウRTP
- エSDP
解き方のヒントを見る
プロトコルの役割を主体と範囲で整理
マルチキャスト通信は、送信側・中継する機器・受信側など複数の立場が関わる仕組みです。各プロトコルが誰と誰の間で、どの範囲の情報を扱うかという一つの観点に絞って整理すると、役割の違いを落ち着いて見分けやすくなります。
この問題で問われていること
この問題で確かめたいのは、名称の暗記よりも、各プロトコルがどの立場の機器同士のやり取りを担うのかを自分の言葉で説明できるかどうかです。記憶があいまいな名称ほど、やり取りの主体と範囲に置き換えて考えてみましょう。
視点
プロトコルを学ぶときは、名称と説明を一対一で覚えるより、『どの立場の機器が』『どの相手に』『何を伝えるために』使うのかを一つの図に書き出すと整理しやすくなります。マルチキャストのように関係者が多い通信では、この整理が特に役立ちます。
確認ポイント
- それぞれのプロトコルで、やり取りの送り手と受け手がどの立場の機器かを言えるか
- そのやり取りが同じネットワーク内で完結するのか、より広い範囲に及ぶのかを意識したか
- 名称の印象だけで判断せず、主体と範囲の説明に矛盾がないかを見直したか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
IPv4マルチキャストで、ローカルセグメント上の受信ホストのグループ参加や離脱を管理するプロトコルはIGMPです。ICMP、RTP、SDPはそれぞれ異なる目的で使用されます。
理由
IGMPは、IPv4ネットワークにおいて、ホストがマルチキャストグループへ参加・離脱するために用いられるプロトコルです。ルータはIGMPの情報を利用して、ローカルセグメント上でどのグループに受信ホストが存在するかを管理します。
比較
ICMPはIPのエラー通知や制御情報、RTPは音声や映像などのリアルタイムデータ転送、SDPはセッションの通信条件を記述するためのプロトコルです。したがって、受信ホストのマルチキャストグループ管理という設問の役割には該当しません。
選択肢ア
これは不正解だよ。ICMPは、IP通信に関するエラー通知や到達性確認などの制御メッセージを扱うプロトコルです。マルチキャスト通信で、ローカルセグメント上の受信ホストをグループ参加者として管理する目的のプロトコルではありません。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。IGMPは、IPv4マルチキャストにおいて、ホストが特定のマルチキャストグループへの参加や離脱を通知するために使われます。ルータはその情報をもとに、ローカルセグメントの受信ホスト群を管理します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。RTPは、音声や映像などのリアルタイムデータを送受信する際に、データの順序やタイムスタンプなどを扱うプロトコルです。受信ホストのマルチキャストグループ参加者を管理する役割ではありません。
選択肢エ
これは不正解だよ。SDPは、音声・映像通信などのセッションについて、使用するメディアや通信条件を記述するプロトコルです。IPv4マルチキャストで、ローカルセグメントの受信ホストグループを管理する機能は担当しません。
学習のポイント
マルチキャストの受信者管理と、関連プロトコルの役割の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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