NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問2
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アキャリア信号を検出し,データの送信を制御する。
- イ送信権をもつメッセージ(トークン)を得た端末がデータを送信する。
- ウデータ送信中に衝突が起こった場合は,直ちに再送を行う。
- エ伝送路が使用中でもデータの送信はできる。
解き方のヒントを見る
媒体アクセス制御方式を比べる視点
各方式の名称を暗記だけで判断せず、共有媒体上で誰が、いつ、どのような条件で送信を試みるのかという比較軸をそろえて整理しましょう。
この問題で問われていること
確認する観点を「送信権の調整方法」に絞り、通信主体の判断タイミング、競合時の扱い、再試行や待機が発生する場面を選択肢ごとに照合しましょう。
視点
媒体アクセス制御方式は、共有された通信資源への参加者の関わり方を整理する概念です。名称そのものではなく、送信前後の判断や競合への対応という観点で分類して比較すると、用語の違いを落ち着いて確認できます。
確認ポイント
- 送信前に確認する条件や判断の有無を整理する
- 複数の送信要求が重なった場合の扱いを比較する
- 待機・再試行・順番調整が関係する場面を確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
CSMAは、端末が伝送路上のキャリア信号を検出し、その状態に応じてデータ送信を制御する方式です。CSMA/CAやCSMA/CDに共通する基本的な考え方を示す記述が適切です。
理由
CSMAはCarrier Sense Multiple Accessの略で、端末が伝送路の状態を検出してから送信を制御します。したがって、キャリア信号を検出し、データ送信を制御するという記述がCSMA方式の共通する特徴を表しています。
比較
トークンを得た端末だけが送信する方式はトークンパッシングの考え方です。また、衝突時に直ちに再送するとは限らず、伝送路が使用中なら通常は送信を制御します。これらはCSMAの説明として適切ではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。CSMAは、端末が伝送路上のキャリア信号を検出し、伝送路の状態を確認したうえでデータ送信を制御する方式です。CSMA/CAとCSMA/CDはいずれも、このキャリア検出を基本的な考え方として共有しています。
選択肢イ
これは不正解だよ。送信権をもつメッセージ、つまりトークンを取得した端末が送信するのは、トークンを順番に受け渡す方式の説明です。CSMAはトークンの取得を送信条件とする方式ではなく、伝送路上のキャリア信号を検出して送信を制御します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。CSMA/CDなどでは、データ送信中に衝突が起こった場合、衝突を検出した直後に必ず再送するわけではありません。衝突後の再送には所定の制御が関係するため、直ちに再送を行うという記述はCSMA方式に共通する説明とはいえません。
選択肢エ
これは不正解だよ。CSMAは、端末がキャリア信号を検出して伝送路の状態を確認し、その状態に応じて送信を制御する方式です。したがって、伝送路が使用中でも送信できると一律に説明することは、キャリア検出に基づく制御の内容と一致しません。
学習のポイント
キャリア検出とトークン方式、衝突後の再送制御を区別して理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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