NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問1

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

高速無線通信で使われている多重化方式であり,データ信号を複数のサブキャリアに分割し,各サブキャリアが互いに干渉しないように配置する方式はどれか。

選択肢

  1. ア
    CCK
  2. イ
    CDM
  3. ウ
    OFDM
  4. エ
    TDM
解き方のヒントを見る

無線多重化を整理する視点

方式名や用語の印象だけで判断せず、複数の信号を同時に扱う際に、何を基準として利用者や信号を区別しているかという観点から、各記述の関係を整理しましょう。

この問題で問われていること

この問題では、各方式の細かな名称を覚えるより、共有される無線資源をどのような軸で分けて扱うかに注目し、説明文が示す分類の基準を読み取ることに集中してください。

視点

複数の通信を一つの無線環境で扱う技術を比較するときは、資源の分け方と利用者間の関係を同じ基準で見比べ、説明の焦点がどこにあるかを整理します。

確認ポイント

  • 各記述が、通信資源を分ける基準のどこに注目しているか確認する
  • 方式そのものの名称ではなく、説明文の比較軸を読み取る
  • 複数の通信を扱う場面で、記述同士の観点が混同されていないか確認する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

データ信号を複数のサブキャリアに分割し、互いに直交するように配置して干渉を抑える多重化方式はOFDMです。周波数を効率よく利用でき、高速無線通信などで用いられる。

理由

OFDMはOrthogonal Frequency Division Multiplexingの略で、データ信号を複数のサブキャリアへ分割して並列に伝送する方式です。サブキャリアを互いに直交する関係に配置するため、周波数間隔を効率的に利用しながら相互干渉を抑えられる。

比較

CCKは無線LANなどで使われる符号化方式、CDMは符号によって信号を分離する方式、TDMは時間を分割して通信を共有する方式です。いずれも、設問が述べるサブキャリアを直交配置する方式そのものではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。CCKはComplementary Code Keyingの略で、複数の符号を用いてデータを表現する変調・符号化方式である。設問のように、データ信号を複数のサブキャリアへ分割し、周波数領域で直交配置する多重化方式を指す名称ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。CDMはCode Division Multiplexingの略で、利用者や信号ごとに異なる符号を割り当て、同じ時間帯や周波数帯で信号を分離する方式である。サブキャリアを複数配置して直交させるという設問の特徴とは異なる。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。OFDMはOrthogonal Frequency Division Multiplexingの略で、データ信号を複数のサブキャリアに分割し、それらを互いに直交するように配置して伝送する。周波数を効率よく使い、相互干渉を抑えられるため、高速無線通信で利用される。

選択肢エ

これは不正解だよ。TDMはTime Division Multiplexingの略で、通信時間を複数のタイムスロットに分割し、各信号へ順番に割り当てる方式である。設問は時間ではなく、複数のサブキャリアを用いた周波数領域での信号配置を説明している。

学習のポイント

多重化で利用する資源と、各方式の信号分離方法を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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