NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問3

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ネットワークのQoSを実現するために使用されるトラフィック制御方式に関する説明のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    通信を開始する前にネットワークに対して帯域などのリソースを要求し,確保の状況に応じて通信を制御することを,アドミッション制御という。
  2. イ
    入力されたトラフィックが規定された最大速度を超過しないか監視し,超過分のパケットを破棄するか優先度を下げる制御を,シェーピングという。
  3. ウ
    パケットの送出間隔を調整することによって,規定された最大速度を超過しないようにトラフィックを平準化する制御を,ポリシングという。
  4. エ
    フレームの種類や宛先に応じて優先度を変えて中継することを,ベストエフォートという。
解き方のヒントを見る

トラフィック制御を比べる視点

各方式の名称や個別の定義を暗記する前に、通信の混雑に対して何を対象に、どの時点で、どのような考え方で調整するのかという比較軸をそろえて読み取り、その違いを整理しましょう。

この問題で問われていること

この問題では、説明文が示す制御の目的と適用される場面に注目し、入力される状態と、制御後に期待される変化のつながりを一つの観点として丁寧に確認してください。落ち着いて読み取りましょう。

視点

方式を見比べるときは、用語の印象だけで判断せず、どの状況を前提にし、何を変化させ、結果をどのように評価する説明なのかを同じ順序で整理します。

確認ポイント

  • 制御の目的が説明の中でどのように示されているか確認する
  • 調整の対象と、その変化が起きる場面を読み分ける
  • 説明される結果が前提となる状況と矛盾していないか確かめる
正解と解説を見る

正解

ア

解説

アドミッション制御は通信開始前に帯域などの資源を要求し、確保状況に応じて通信の開始や制御を判断する方式です。ほかの選択肢は、シェーピング、ポリシング、ベストエフォートの定義を取り違えている。

理由

アドミッション制御は、通信を始める前に必要な帯域などの資源を要求し、その確保状況に応じて通信を受け入れるかどうか、または通信をどのように制御するかを判断する。したがって、アの説明が適切です。

比較

シェーピングは送出間隔を調整してトラフィックを平準化する制御、ポリシングは規定速度の超過を監視して超過分を破棄または低優先度化する制御です。ベストエフォートは優先度を変えて中継する方式名ではなく、品質を保証しない通信形態を指します。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。アドミッション制御は、通信開始前に帯域などのネットワーク資源を要求し、利用可能な資源の確保状況に応じて通信の受入れや制御を判断する方式である。提示文はこの定義と一致している。

選択肢イ

これは不正解だよ。入力トラフィックが最大速度を超えないか監視し、超過分を破棄したり優先度を下げたりするのはポリシングの説明である。シェーピングは、送出を待たせるなどしてパケットの流れを平準化する制御を指す。

選択肢ウ

これは不正解だよ。パケットの送出間隔を調整し、最大速度を超えないようにトラフィックを平準化する制御はシェーピングである。ポリシングは通信量を監視し、規定を超えたトラフィックを破棄または低優先度化する制御なので、方式名が逆になっている。

選択肢エ

これは不正解だよ。フレームの種類や宛先に応じて優先度を変えて中継する説明は、優先制御などの考え方に関係する。ベストエフォートは、通信品質や帯域をあらかじめ保証せず、利用可能な範囲で配送する形態を表す。

学習のポイント

QoS制御方式を、資源確保・流量調整・優先制御の違いで整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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