NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アTCPでは,ウィンドウサイズが固定で輻輳回避ができないので,輻輳が起きると,データに対してタイムアウト処理が必要になる。
- イ誤り制御方式の一つであるフォワード誤り訂正方式は,受信側で誤りを検出し,送信側にデータの再送を要求する方式である。
- ウウィンドウによるフロー制御では,応答確認があったブロック数だけウィンドウをずらすことによって,複数のデータをまとめて送ることができる。
- エデータグラム方式では,両端を結ぶ仮想の通信路を確立し,以降は全てその経路を通すことによって,経路選択のオーバヘッドを小さくしている。
解き方のヒントを見る
ネットワーク制御の確認視点
ネットワーク制御の記述を読むときは、用語の印象だけで判断せず、対象となる通信や処理の範囲、成立条件、関係する装置や機能の役割を整理して、説明の対応関係を確かめましょう。
この問題で問われていること
一つの記述が示す制御の対象と、どの場面でその説明が成り立つのかに注目し、関係する主体・処理・条件の対応を問題文の記述に沿って丁寧に整理し、役割の取り違えがないか確認してください。
視点
ネットワーク上の制御を考える際は、通信の流れだけでなく、誰が何を管理し、どの条件で処理が行われるかを分けて整理すると、記述同士の違いを落ち着いて確認できます。
確認ポイント
- 制御の対象が何かを文中から整理する
- 処理を担う主体と受ける対象の関係を確認する
- 説明が成り立つ条件や範囲に無理がないか確かめる
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ウィンドウによるフロー制御は、受信確認の進展に応じて送信可能な範囲を移動させ、通信中に複数のデータを扱える仕組みを説明している。
理由
ウィンドウ制御では、送信側が確認応答を受け取った範囲に応じて、次に送信できるデータの範囲を管理する。これにより、確認を一つずつ待たず、ウィンドウ内の複数データを連続して送信できる。
比較
TCPのウィンドウは固定ではなく、フロー制御や輻輳制御に関係する。フォワード誤り訂正は再送要求を基本とせず、データグラム方式も通信開始時に固定された仮想経路を確立する方式ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。TCPのウィンドウサイズは固定ではなく、受信側の状態やネットワークの混雑状況に応じて制御される。したがって、輻輳回避ができないという前提が誤っており、その誤った前提からタイムアウト処理を説明している点も適切ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。フォワード誤り訂正方式は、あらかじめ冗長な情報を加えておき、受信側で誤りを検出・訂正する方式である。受信側が誤りを検出した後、送信側へデータの再送を要求する説明は、再送を用いる誤り制御方式の内容である。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ウィンドウによるフロー制御では、受信確認が得られたブロック数に応じて送信可能な範囲を移動させる。これにより、確認応答を一つずつ待つことなく、ウィンドウ内の複数データをまとめて送信できる。
選択肢エ
これは不正解だよ。データグラム方式は、通信ごとに両端間の仮想通信路を確立し、その経路を固定して利用する方式ではない。各データグラムは独立して扱われるため、提示文の仮想経路の確立と固定経路による説明は、データグラム方式の特徴と一致しない。
学習のポイント
フロー制御、誤り制御、輻輳制御、データグラム方式の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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