NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アDHCP
- イFTP
- ウHTTP
- エSMTP
解き方のヒントを見る
通信条件を比べる基本視点
トランスポート層の選択肢を比べるときは、用語を暗記するより、アプリケーションが求める通信条件と、全体で重視される観点の対応関係に注目しましょう。
この問題で問われていること
各説明が示す通信上の目的と利用場面で必要な性質を同じ基準で読み取り、説明の主眼がどこに置かれているかを一つの軸で確認してください。
視点
技術を比較する際は、名称から連想して判断せず、通信で何を優先したいのか、どのような制約があるのか、説明がどの観点を扱っているのかを切り分けます。
確認ポイント
- 説明が対象としている通信上の目的は何かを、各選択肢で短く言い換えて確認する。
- 必要とされる性質と、許容できる制約が同じ観点で説明されているかを見比べる。
- 用語の印象ではなく、問題文が重視している条件に直接対応する説明かを確認する。
正解と解説を見る
正解
ア
解説
DHCPは、クライアントがネットワーク設定を取得するために利用するプロトコルで、UDPを使用する。FTP、HTTP、SMTPは、いずれも基本的にTCPを使用して通信の信頼性を確保する。
理由
DHCPは、端末がIPアドレスなどのネットワーク設定を取得するためのプロトコルです。通信開始時点では端末自身の設定が未確定の場合もあるため、接続確立を前提としないUDPを利用する。したがって正しい選択肢はアです。
比較
FTP、HTTP、SMTPはいずれもデータ転送やWeb通信、電子メール送信に用いられる。これらは通信内容を確実に届ける必要があるため、再送制御などを備えたTCPを利用する。UDPを使用するプロトコルとの違いは、通信の信頼性をどの層で確保するかにある。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。DHCPは、端末へIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどの設定情報を配布するプロトコルである。設定取得前の端末でも通信を開始できるよう、接続確立を必要としないUDPを使用する。
選択肢イ
これは不正解だよ。FTPは、ネットワーク上でファイルを転送するためのプロトコルである。ファイルの内容を正確に届ける必要があり、制御用とデータ転送用の通信を含めて、基本的にTCPを利用するため、UDPを使用するプロトコルではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。HTTPは、WebブラウザとWebサーバの間で情報を送受信するためのプロトコルである。Webページやデータを確実に伝送する必要があるため、基本的にTCPを利用する。したがって、この設問のUDP使用プロトコルには該当しない。
選択肢エ
これは不正解だよ。SMTPは、電子メールを送信するためのプロトコルである。メール本文や宛先情報を正確に転送する必要があるため、基本的にTCPを利用する。UDPを用いて設定情報を配布するDHCPとは、用途も利用する通信方式も異なる。
学習のポイント
代表的なアプリケーション層プロトコルと、TCP・UDPの対応関係を覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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