NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アSMTPサーバは,SMTPクライアントのHELOコマンドに対して利用できる拡張機能の一覧を応答する。
- イ宛先のメールアドレスが複数ある場合は,SMTPの一つのRCPTコマンドにまとめて指定する。
- ウ差出人のメールアドレスは,SMTPのDATAコマンドに指定する。
- エ迷惑メールの防止のために,メールクライアントからの電子メール送信とメールサーバ間での電子メール転送とで,異なるポート番号を利用できる。
解き方のヒントを見る
SMTPの役割を整理する視点
SMTPについて考えるときは、メールに関わる複数の処理を混同せず、誰が何の目的でどの相手とやり取りする場面なのかを切り分け、全体の流れの中で位置づけて整理しましょう。
この問題で問われていること
確認の中心を、メールの送信処理に関わる役割の範囲へ絞ります。登場する主体と処理の目的を対応づけ、受信・保管・閲覧など別の段階や関連機能と区別して考えてください。
視点
メール処理を一つの機能として捉えず、送信、受け渡し、受信後の扱いなどの段階に分け、各段階の目的と関係する主体を整理してみましょう。
確認ポイント
- 問われている処理が、メール全体のどの段階に関係するか確認する
- 登場する主体ごとに、担当している目的や役割を整理する
- 送信に関する役割と、受信後の処理や利用者の操作を区別する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
SMTPでは、拡張機能の通知、差出人や宛先の指定、本文転送の順序と役割が定められている。また、迷惑メール対策として送信とサーバ間転送で異なるポート番号を使う運用も可能です。
理由
SMTPでは、拡張機能の一覧はEHLOへの応答で通知される。宛先はRCPT TO、エンベロープ差出人はMAIL FROMで指定し、DATAはメール本文などのデータ転送に用いる。
比較
メールクライアントからメールサーバへ送信する場合と、メールサーバ間でメールを転送する場合では、迷惑メール対策などの目的から異なるポート番号を利用できる。この説明に合うのはエです。
選択肢ア
これは不正解だよ。利用可能な拡張機能の一覧を通知するのは、通常の挨拶であるHELOへの応答ではなく、拡張SMTPを示すEHLOへの応答である。したがって、HELOコマンドに対する説明としては誤りである。
選択肢イ
これは不正解だよ。宛先のメールアドレスが複数ある場合、宛先を一つのRCPTコマンドにまとめて指定するのではない。SMTPでは、宛先ごとにRCPT TOコマンドを実行して指定するため、この記述は手順と異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。差出人のメールアドレスは、メール本文を送るDATAコマンドに指定するものではない。SMTPでは、エンベロープ差出人をMAIL FROMコマンドで指定し、その後に宛先指定やデータ転送を行う。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。迷惑メール対策のため、メールクライアントからメールサーバへ送信する経路と、メールサーバ間で電子メールを転送する経路で、異なるポート番号を利用できる。この運用を説明しており適切である。
学習のポイント
SMTPコマンドの役割と、メール送信経路ごとの接続条件を整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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