NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成28年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アWebサービスに関する情報を広く公開し,それらが提供する機能などを検索可能にするための仕様
- イ権限がない利用者による傍受,読取り,改ざんから電子メールを保護して送信するための仕様
- ウディジタル署名に使われる鍵情報を効率よく管理するためのWebサービスの仕様
- エ認証情報に加え,属性情報とアクセス制御情報を異なるドメインに伝達するためのWebサービスの仕様
解き方のヒントを見る
用語の定義と役割を照合する視点
ネットワーク用語を比べるときは、名称の印象だけで判断せず、各用語が示す対象、担う役割、利用される場面を同じ観点で整理し、設問の説明と対応する特徴を確認しましょう。
この問題で問われていること
選択肢の説明に含まれる用語の対象と役割に注目し、似た概念との違いを急いで決めず、どの場面で何を説明するための言葉かを整理してから、問題文の記述との整合性を確認する。
視点
用語の比較では、名称の似ているかどうかよりも、何を対象とし、どのような役割や場面に関係する概念として説明されているかを整理することが重要です。
確認ポイント
- 用語が指している対象(機器・機能・手順など)を区別できているか
- 説明されている役割と利用場面を、用語の定義と同じ基準で読めているか
- 似た名称の概念を、名称の印象だけで同一視していないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
SAMLは、異なるドメインにあるWebサービス間で、認証情報や利用者の属性情報、アクセス制御に関係する情報を伝達するための標準仕様です。
理由
SAMLは、利用者がある認証サービスで認証された結果や、その利用者の属性情報などを、別のサービスへ伝達するために使われる。これにより、異なるドメイン間でも認証情報を連携できる。
比較
Webサービスの機能検索、電子メールの暗号化、ディジタル署名用の鍵管理は、それぞれ別の目的を持つ仕様であり、SAMLの中心的な役割ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。Webサービスに関する情報を公開し、提供機能を検索可能にする説明は、サービスの発見や連携を支援する仕組みに関するものだ。SAMLが主に扱うのは、利用者の認証結果や属性情報などをサービス間で伝達することであり、機能検索の仕様ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。権限のない利用者による傍受、読取り、改ざんから電子メールを保護して送信する説明は、メール通信の機密性や完全性を確保するための仕様を示している。SAMLは電子メール本文を保護する仕組みではなく、認証情報などの連携に用いられる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ディジタル署名に使われる鍵情報を効率よく管理する説明は、公開鍵や証明書などの鍵管理に関するWebサービスの役割を示している。SAMLは署名用の鍵情報を管理する仕様そのものではなく、認証結果や属性情報を伝達するための仕様である。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。SAMLは、認証情報に加えて利用者の属性情報やアクセス制御に関係する情報を、異なるドメインにあるWebサービス間で伝達するための仕様である。認証を連携し、サービス間のシングルサインオンなどを実現する基盤として利用される。
学習のポイント
認証連携と、暗号化・鍵管理・サービス検索の仕様を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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