NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成28年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア宛先IPアドレス
- イ宛先MACアドレス
- ウ生存時間(TTL)
- エ送信元ポート番号
解き方のヒントを見る
用語の定義と適用範囲を見極める
ネットワーク用語を比較するときは、名称の印象ではなく、各用語が表す対象・役割・適用される範囲を同じ観点で整理し、説明との対応を慎重に確かめましょう。
この問題で問われていること
今回の確認では、用語ごとの定義と適用範囲の対応関係だけに注目してください。説明に含まれる対象、目的、利用場面が、その用語の中心的な意味と矛盾していないかを同じ基準で見比べます。
視点
用語は名称の似ている部分だけで判断せず、何を対象とし、どの役割を担い、どの範囲で使われる概念なのかを整理すると、説明との関係を落ち着いて確認できます。
確認ポイント
- 説明が示す対象と用語の対象範囲を照合する
- 用語の役割と説明中の目的が対応しているか確認する
- 利用場面や適用条件の範囲にずれがないか見直す
正解と解説を見る
正解
エ
解説
TCPとUDPはともにトランスポート層のプロトコルであり、通信相手のアプリケーションを識別するための送信元ポート番号をヘッダに持つ。IPアドレスやTTL、MACアドレスは別の層で扱われる。
理由
TCPとUDPはいずれもトランスポート層で動作し、ホスト上のアプリケーションを識別するためにポート番号を使用する。送信元ポート番号は、データを送ったアプリケーション側の通信口を示す情報です。
比較
宛先IPアドレスとTTLはネットワーク層のIPヘッダ、宛先MACアドレスはデータリンク層のフレームヘッダに含まれる。したがって、TCPとUDPの両方のヘッダに共通して存在する項目とはいえない。
選択肢ア
これは不正解だよ。宛先IPアドレスは、ネットワーク上でパケットを転送する相手のホストを示す情報であり、IPヘッダに含まれる。TCPとUDPはIPの上位で利用されるトランスポート層のプロトコルなので、この項目は両者自身のヘッダに存在しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。宛先MACアドレスは、同一リンク上でフレームを届ける相手を示すデータリンク層の情報である。TCPやUDPが扱うトランスポート層のヘッダ項目ではなく、通信経路のIPパケットを運ぶフレーム側で付加される。
選択肢ウ
これは不正解だよ。生存時間(TTL)はIPパケットがネットワークを無限に巡回しないよう、ルータを通過するたびに減らされるIPヘッダの情報である。TCPとUDPの通信には関係するが、両プロトコルのヘッダ項目ではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。送信元ポート番号は、トランスポート層で送信側アプリケーションの通信口を識別する情報である。TCPとUDPはいずれもポート番号を使ってアプリケーション間の通信を区別するため、両方のヘッダに存在する。
学習のポイント
TCP・UDPの共通ヘッダ項目と、IPやEthernetのヘッダ項目を層ごとに区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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