NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成28年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アIPプロトコルに暗号化や認証などのセキュリティ機能を付加するための規格である。
- イL2FとPPTPを統合して改良したデータリンク層のトンネリングプロトコルである。
- ウPPPデータフレームをIPパケットでカプセル化して,インターネットを通過させるためのトンネリングプロトコルである。
- エラベルと呼ばれる識別子を挿入することによって,IPアドレスに依存しないルーティングを実現する,ラベルスイッチング方式を用いたパケット転送技術である。
解き方のヒントを見る
用語の定義と説明の対応を確認する視点
ネットワーク用語と説明を比べるときは、名称の印象ではなく、説明が示す対象の範囲・役割・前提条件に注目し、用語の定義と記述の対応関係を落ち着いて確かめます。特に、似た概念との境界を意識します。
この問題で問われていること
各選択肢の説明が用語そのものの意味を述べているのか、周辺の機能や利用場面を述べているのかを区別し、対象・役割・前提が同じ範囲で対応しているかを確認してください。
視点
用語を見たときの連想だけで判断せず、説明文が扱う対象、果たす役割、成立する前提を整理して、定義との対応範囲を比較します。
確認ポイント
- 用語が指す対象と説明の対象が同じ範囲か確認する
- 説明される役割が用語の中心的な意味とずれていないか見る
- 利用場面や前提条件が別の概念を混同させていないか確かめる
正解と解説を見る
正解
エ
解説
MPLSは、パケットにラベルと呼ばれる識別子を付加し、そのラベルに基づいて転送するラベルスイッチング方式の技術です。IPアドレスに依存しない効率的な経路制御を実現します。
理由
MPLSでは、パケットに付加されたラベルをルータが参照し、ラベルに基づいて次の転送処理を決定します。このため、IPアドレスに依存しないラベルスイッチング方式によるパケット転送を実現できます。
比較
アはIP通信の暗号化や認証を行うセキュリティ技術、イはL2FとPPTPを統合したL2TP、ウはPPPフレームをIPでカプセル化するトンネリング技術の説明です。いずれもMPLSの説明ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。暗号化や認証などのセキュリティ機能をIPプロトコルに付加する規格は、IPsecに該当する説明です。MPLSは通信内容を暗号化したり、送信者を認証したりすることを主目的とせず、ラベルを利用したパケット転送を行います。
選択肢イ
これは不正解だよ。L2FとPPTPを統合して改良したデータリンク層のトンネリングプロトコルはL2TPです。L2TPはPPPフレームをトンネルで運ぶための技術であり、ラベルを用いてパケット転送を行うMPLSとは目的も仕組みも異なります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。PPPデータフレームをIPパケットでカプセル化し、インターネットを通過させるトンネリングプロトコルは、VPNなどで利用される方式の説明です。MPLSはPPPフレームのカプセル化を説明する技術ではありません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。MPLSは、パケットにラベルと呼ばれる識別子を付加し、そのラベルを使って転送するラベルスイッチング方式の技術です。転送判断をIPアドレスだけに依存せず、通信経路の制御や効率的なパケット転送に利用できます。
学習のポイント
MPLSのラベル転送と、IPsecやL2TPなどの目的の違いを区別して覚えます。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針