NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成28年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア通信を開始する前にネットワークに対して帯域などのリソースを要求し,確保の状況に応じて通信を制御することを,アドミッション制御という。
- イ入力されたトラフィックが規定された最大速度を超過しないか監視し,超過分のパケットを破棄するか優先度を下げる制御を,シェーピングという。
- ウパケットの送出間隔を調整することによって,規定された最大速度を超過しないようにトラフィックを平準化する制御を,ポリシングという。
- エフレームの種類や宛先に応じて優先度を変えて中継することを,ベストエフォートという。
解き方のヒントを見る
ネットワーク用語を比較する視点
ネットワーク分野の択一問題では、用語の定義だけでなく、対象・目的・適用範囲などの説明の軸をそろえて読み比べ、表現の違いを整理することが重要です。まずは各説明が何を指しているかを丁寧に確認しましょう。
この問題で問われていること
今回の確認では、各選択肢が用語をどの範囲の対象として説明しているかに注目し、対象の広さや前提条件が同じかを読み取ることに集中してください。比較の尺度を一つにそろえることを意識しましょう。
視点
用語を比べるときは、名称の印象に引きずられず、説明が対象とする範囲と前提条件を同じ観点で整理します。中心となる対象と、補足的に触れられた周辺要素を分けて読むと、説明の射程の違いを捉えやすくなります。
確認ポイント
- 説明の対象範囲がどこまで及ぶかを確認する
- 前提条件が明示されているかを確認する
- 各説明を同じ比較尺度で読み取れているかを確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
アドミッション制御は、通信開始前に帯域などの資源を要求し、利用可能な資源の状況に応じて通信を受け入れるか制御する方式です。したがって、アの説明が適切です。
理由
アは、通信を開始する前にネットワークへ帯域などのリソースを要求し、確保できる状況かどうかに応じて通信を制御すると説明している。この内容はアドミッション制御の定義と一致する。
比較
イは超過トラフィックを破棄または優先度変更する監視型の制御をシェーピングとしており、用語の対応が異なる。ウは送出間隔を調整する平準化をポリシングとしており、こちらも対応が逆です。エのベストエフォートは優先度を変えて中継する方式の名称ではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。通信開始前にネットワークへ帯域などのリソースを要求し、利用可能な資源の確保状況に応じて通信を制御する説明になっている。このように、通信を受け入れる前に資源の可否を判断する方式がアドミッション制御である。
選択肢イ
これは不正解だよ。規定された最大速度を超える入力を監視し、超過分のパケットを破棄したり優先度を下げたりするという制御内容は、シェーピングという用語の説明とは一致しない。シェーピングは送出の流れを整える制御として区別する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。パケットの送出間隔を調整し、規定された最大速度を超えないようにトラフィックを平準化する内容は、ポリシングという用語の説明とは一致しない。送出のタイミングを整える制御と、入力を監視する制御を混同している。
選択肢エ
これは不正解だよ。フレームの種類や宛先に応じて優先度を変えて中継することは、通信を資源の確保状況に応じて受け入れるアドミッション制御の説明ではない。また、ベストエフォートは優先度を変えて中継する制御方式を表す用語ではない。
学習のポイント
通信開始前の資源確保と、通信開始後の速度制御を用語ごとに区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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